肘と趾のそっくりさん
外反母趾は、足の指が曲がりにくい状態で転がる力が掛かる事で、関節が変形していく。
曲がりにくくなる要因は、いくつもあって、単一だったり複合的に足に作用する。
本来曲がるモノが曲がらなくなって、そこから曲がろうとすると変形する。
分かりやすい。
狭いシューズは出っ張った部分が当たると痛いけど、
狭いシューズが外反母趾を起こすわけではない。
シューズと喧嘩する方向に張り出してくるのは、何故だろう?
そう考えた方がいい。
僕は感覚的に「腕の外反母趾」と思っているのが、肘のミスアライメント。
極まれに男性でもいるけれど、ほとんどは女性に起きている。
外反角が大きすぎて、内側顆が内方に飛び出してくる。
橈骨と尺骨がクルクル回る、回内と回外が上手くいかない。
肘頭を中心にした回転運動も上手くいかない。
肘から先の手首や指の関節に不具合が出たり、
肩や頚、背中や腰にまで影響が出る。
一言で言えば、手が外を向き過ぎて、肘がズレた状態。
動きが悪くなって、どんどんズレて来る辺り、外反母趾とよく似ている。
バッグの持ち方、ハンドルの握り方、物の持ち方掴み方、
過去に受けた捻転の怪我の影響などが、全身に波及する。
捻じれの影響が強い所は、組織が肥厚している場合もあって、益々動きが硬くなる。
整骨院で電気流しても、整形外科でレントゲン撮っても、そんな事教えてくれなかったよ!!
って今日も施術中に言われたけど、
電気流す前に、レントゲン撮る前に、見るだけでも分かる事はいくつもある。
見てるようで、全然見ていないのだ。
自分の見たいパターンにはめ込んで、目の前の情報が入って来ない。
体から拾えるサイン、性質を、できるだけ拾いたい。
こうなってるのか、じゃあどうしようか。
四肢は難しくて面白い。