登り坂と向かい風
僕が得意な2つ。
登りはリズムを保って弾んでいく。
無風よりも、向かい風の方が速くなったりする。
平地と無風が苦手・・・笑
結構長い間、なぜそうなるのか分からなかった。
色々な仮説は思いついても、整合性のつかないことがほとんどだった。
スプリントでスピードに乗れる時と、
登りや向かい風で上手く走れている時の感覚は似ている。
ほぼ一緒。
噛み合う時とそうでない時、何が違うのか。
風に押されると、押し返そうとする。
そこにキーポイントがあった。
体のどこに軸を置くか。
動きの芯をどこにするか。
どこに乗るか。
軸は作るのではなく、感じるもの。
筋力で支えるものではなく、
固めるものではなく、
ただただ感じる!!
何を感じるか。
背骨の椎体。
椎弓に乗らないこと。
椎弓とは背骨のトゲトゲしたところ。
手で触れるデコボコした部分。
椎体とは椎弓の前にある、積み木のようなところ。
椎間板を挟んでいる骨のブロック。
僕は椎体に乗るのが苦手で、椎弓に乗りがち。
でも、風に押されると、負けないようにすることで、
自然と椎弓から椎体に乗れるようになる。
フリーになった椎間関節は、フレキシブルなジョイントを発揮する。
体幹で着地衝撃を緩和し、それを運動エネルギーに変える。
背骨はバネでもある。
傾斜が付くと、自然と前寄りになるので、
そこでも椎弓から椎体に乗るスイッチが入る。
椎弓は体の後面にあるが、椎体はかなり中を通っている。
体を支えている場所は、思っているよりも前側にある。
椎弓は元々荷重を支える場所ではないので、構造的にも弱い。
椎弓荷重になると、背骨としての機能、
体幹部の機能、全身の連携も途切れてしまう。
体の中心を貫く背骨の位置を感じるだけで、
筋力に頼らない体の使い方になるし、
全身の動きが滑らかになる。
ということに、この冬の暴風にさらされ、
鼻水流しながら走ったことで気が付くことができた。
感覚と実際にはズレがある。
背骨の勘違いが起きている。
しかしながら、この背骨を感じて動こうにも、
長いこと背骨の関節が固まっていたり、
引っ掛かって歪んでいたら、
椎体に乗ろうにも無理がある。
性別を問わず、
あらゆる年代、
あらゆる職業に整体が必要だということ。
ましてや、スポーツやるなら、
なおさら背骨のメンテナンスは重要だなぁ。
と、自分が仕事でやることを再確認してみた。