登り坂と向かい風
![](https://i0.wp.com/lakuda.net/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1751.jpg?fit=304%2C568&ssl=1)
僕が得意な2つ。
登りはリズムを保って弾んでいく。
無風よりも、向かい風の方が速くなったりする。
平地と無風が苦手・・・笑
結構長い間、なぜそうなるのか分からなかった。
色々な仮説は思いついても、整合性のつかないことがほとんどだった。
スプリントでスピードに乗れる時と、
登りや向かい風で上手く走れている時の感覚は似ている。
ほぼ一緒。
噛み合う時とそうでない時、何が違うのか。
風に押されると、押し返そうとする。
そこにキーポイントがあった。
体のどこに軸を置くか。
動きの芯をどこにするか。
どこに乗るか。
軸は作るのではなく、感じるもの。
筋力で支えるものではなく、
固めるものではなく、
ただただ感じる!!
何を感じるか。
背骨の椎体。
椎弓に乗らないこと。
椎弓とは背骨のトゲトゲしたところ。
手で触れるデコボコした部分。
椎体とは椎弓の前にある、積み木のようなところ。
椎間板を挟んでいる骨のブロック。
僕は椎体に乗るのが苦手で、椎弓に乗りがち。
でも、風に押されると、負けないようにすることで、
自然と椎弓から椎体に乗れるようになる。
フリーになった椎間関節は、フレキシブルなジョイントを発揮する。
体幹で着地衝撃を緩和し、それを運動エネルギーに変える。
背骨はバネでもある。
傾斜が付くと、自然と前寄りになるので、
そこでも椎弓から椎体に乗るスイッチが入る。
椎弓は体の後面にあるが、椎体はかなり中を通っている。
体を支えている場所は、思っているよりも前側にある。
椎弓は元々荷重を支える場所ではないので、構造的にも弱い。
椎弓荷重になると、背骨としての機能、
体幹部の機能、全身の連携も途切れてしまう。
体の中心を貫く背骨の位置を感じるだけで、
筋力に頼らない体の使い方になるし、
全身の動きが滑らかになる。
ということに、この冬の暴風にさらされ、
鼻水流しながら走ったことで気が付くことができた。
感覚と実際にはズレがある。
背骨の勘違いが起きている。
しかしながら、この背骨を感じて動こうにも、
長いこと背骨の関節が固まっていたり、
引っ掛かって歪んでいたら、
椎体に乗ろうにも無理がある。
性別を問わず、
あらゆる年代、
あらゆる職業に整体が必要だということ。
ましてや、スポーツやるなら、
なおさら背骨のメンテナンスは重要だなぁ。
と、自分が仕事でやることを再確認してみた。