温度差
朝から、今日は暑いなと感じながら、
午後も陽が傾き出すと肌寒く感じる。
けれども、風呂上りに外に出ると、
ヒンヤリした空気が火照った肌をクールダウンしてくれて、
そこにスーパームーンが花を添える。
汗だくで飲むならば、コップ1杯の水ですら美味い。
冷え切った体には、白湯ですら染み入る。
何事も、丁度良くモノゴトが回る温度帯というものがあって、
その溝が埋まる時に、我々は心地良さを感じるのだ。
飲食店などの休業要請が緩和され、ここ静岡でも開いているお店が増えた。
しかし、いきなりは開けられないと、テイクアウトのみを続ける場所や、
形態によってまだ営業できない飲食店もある。
この田舎では、
そろそろもういいでしょ。
とみなさん飽きてきている。
まだやんの?
もう終わりでいいっしょ。
という雰囲気を、口に出さずとも醸している。
市町村との差、県ごとの温度差が相当ある。
ほとんどが、対岸の火事だ。
実際、そうなのだ。
そういった温度感。
正義を振りかざして、自粛を強要する輩は少なくて、
ほとんどの人が仕方なく、周りに合わせて動いている。
そのおかげで、実際かなり助かっているのだ。
めんどくさくなり過ぎずに、済んでいる。
こんな温度差が、けしからんという人もいるかもしれない。
みんな一斉に、同じようにしないと意味が無いのだと。
自然に埋まる温度差は心地良いが、
強要される温度差は居心地が悪い。
あぁ、ここもこの空気感か。
そう思うと、悲しくなる。
感染対策バッチリです。
安心してください。
あなたも同じようにお願いします。
従わないのはお断りです。
そんな貼り紙は、何だか寂しい。
人をばい菌扱いすんなよって。
そういう話じゃないって?
わかってる。
そうしないと営業させてもらえない。
でもね、人はそう感じる生き物なんだよ。
理性じゃなくて、感情で動くから。
頭で考える事と、感じる事が正反対なんだ。
それが一番のストレスになる。
確かなのは、もうだいぶ冷めてきたってこと。
興覚めってこの事か。
ではまた。