流れる水の働き
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台風19号が去って、被害の規模が日に日に明らかになってきた。
地域によって、被害の差が大きい。
報道で知る事が、僕らにとって「今起きている事」になる。
知らなければ、起きている事すら分からない。
報道されている場面は、ほんの一部。
とてつもなく広い範囲で絶望的な状況に置かれている人達が、大勢いる。
河川の作りがどうとか、地形がどうのと、専門家チックな人たちがTVで話す。
とって付けたような解説で、まるで腑に落ちない。
専門家とは、こうも分かり切った話を、偉そうにするものかと思う。
ようは、整備した河川に流れ切れない量の雨が降って、溢れた。
場所によって、水が土砂を押し流した。
それが、至ることろで起きた。
ヘリからの映像を見ていると、よく分かる。
家がある場所、町がある場所は、
水が流れて山を削り、土砂を運んで出来た場所だ。
川が流れて平らになった場所に、人が住んでいる。
川が運んだ土を田んぼにし、畑にし、人は暮らしている。
水が流れて削り取った場所、
川が押し流してできた場所に、僕らは住んでいる。
今回の台風被害は、酷いものがある。
でも、一方的に「水害」というよりも、
元々あった川の流れ道と、そこに広がった平野に人工物を作り、
自分たちの都合で暮らしてきた事も、忘れてはいけない。
ほぼ全ての街が、川が流れてできた場所だ。
だから、今回の台風19号のような豪雨災害は、どこで起きても不思議じゃない。
水の通り道に住む事で、上下水道を使うことができて、畜産農業も成り立っている。
自然は怖い。
自然には敵わない。
恩恵ばかりじゃない。
僕らは、自然の中で生かされている。
被災地の少しでも早い復旧のために、僕も出来る支援をしていきたい。