時間という壁・量の壁

発信力低下の1年でございました。
日頃の試行錯誤や発見、
訴えたいことなど、
雑多に書き連ねるこのブログ。
おかげさんで、今年も忙しく仕事させて頂き、有難い限り。
そして、体の研究として位置付けているランニング。
これがまた、没頭するあまり、ブログの更新を後回しにしてきた。
時間を作る程に、時間は無くなっていくのです。
あらゆるピースを動かして、タイムマネジメントしまくった1年。
仕事、トレーニング、家族のこと、、、
ここへ来て、行き詰まりを感じた。
ちょっと疲れた。
質から量は生まれない。
量から質が生まれる。
どんな世界でも、この法則が当てはまる。
それは、トレーニングでも言えることだ。
圧倒的な量の先に、質が成り立つ。
僕がこの1年でぶつかったのが、まさに量の壁、時間の壁。
今のライフスタイルの中で生み出せるトレーニング量。
言い換えると、どれだけの時間をかけることができるか。
基本的に、体は生理学的ストレスを与えられた、時間に対して反応を起こす。
だから、長い時間をかけたら、それだけ成果が出る。
今の自分が削り出せるトレーニング時間は、「30分+60分」あれば良い方。
週末だけ、90分+60分くらい。
何とかやり繰りして、月に500km~600kmを、年間通してやってきた。
数年前に出来なかったことが、できるようになった。
でも、やればやるほど、60分の壁がハッキリしてきた。
60分というスタミナの壁。
僕のトレーニング時間は、30分+60分と分割されやすい。
フルタイムで、自分で仕事をしていると、やることは山のようにある。
すると、60分で走れる距離までしか、スタミナを伸ばすことができない。
そこを補うために、細切れのランニングの回数を増やす。
総距離は伸びるが、細切れの積み重ねにより、疲労は溜まる。
スピードが出にくくなる。
また距離も走りにくくなる。
今のライフスタイルの壁。
長い距離を走り込めず、スピードも上げられず、
走り通した1年の中で、いつも余裕のない時間の使い方になっていた。
肉体的にも、精神的にも。
動かさなければならないピースが多過ぎたのだ。
悪循環。
余白が無い所から、出せる力は限られていた。
よく見直してみると、週にやるべきことは多くない。
・有酸素のベース作り(ロングラン25㎞~30㎞)
・LT(乳酸性作業閾値)ペース以上、VO2max以下の6000m~8000mまたはファルトレク
・ヒルスプリント、バウンディング
・筋トレ(内転筋、ハムストリングス、コアマッスル)
下2つは、上2つと組み合わせもできる。
ロングランだけはまとまった時間が必要だが、
それ以外は時間当たりにかける集中の度合いが高くなる。
つまり、質。
上2つのピースを外さなければ、
回復力を維持、向上するためのジョグをすればいい。
細切れで距離を稼がなくてもいい。
極端な話、トレーニングは週に3日だけでもいいだろう。
回復に十分に時間をかけ、時間のやり繰りにも余裕が持てる。
もっと仕事もできるし、勉強や発信にかける時間も増やせるだろう。
体力的にも、精神的にも余白を作れる。
数字だけ見れば、月の総走行距離数は減るだろう。
忘れてはならない。
日誌に何キロ走ったかを書くことが目的じゃないんだ。
自分の中にある、まだ眠っている力を引き出して、
より良い感覚で走れるようになること。
よりベストな自分で在り続けること。
2020年、2021年と、ゼロから体を作り直そうと決めて、
作り出せる時間の全てを充ててきたからこそ、
質へ切り替える段階が見えてきた。
特に、LT(乳酸性作業閾値)ペース以上、VO2max以下のトレーニングなんて、
全身の毛細血管網を張り巡らせた上でしか成り立たない。
来年は、「より長く、より速く、より強く」をシンプルに積み重ねていきたい。