整体師が力になれない時
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ロードレースや駅伝、トラックレースでの活動もあって、
僕のことを知って整体屋に来てくれる方は少なくない。
先日「怪我は仕方ないが故障は防ぐことができる」という趣旨の記事を書いた。
その後直ぐ、自分は日々試されていると思うことがあった。
「昨日バスを降りる時に膝が痛くなってしまった」という患者さん。
この方もランナーだ。
先日の静岡マラソンでは、大会スタッフとして誘導に当たってくれていた。
どんな状態なのか詳細は、電話だけではわからないこともある。
そこで来院してもらい、いくつか徒手検査をしていった。
故障なら整体屋の守備範囲。
怪我なら(損傷を伴えば)整体屋は手を引いて、
専門の整形外科医に任せた方が患者さんのためだ。
膝のお皿の可動制限有り、
関節液の増加(よく水が溜まるというやつ)はみられない、
前十字靭帯の損傷無し、
後十字靱帯の損傷無し、
内外側副靭帯も無事なようだ。
でも、膝の内側と外側にある半月板(クッションの役割)のうち、
外側の半月板に何らかの損傷がありそうだった。
通常は膝の動きに合わせて、半月板は膝の中を移動する。
しかし、急激な負荷がかかった時や、バランスを崩した時には、
半月板が関節に挟まって潰れたり、千切れたりすることがある。
こうなると、精密検査をして、
きちんと画像診断と手術のできるお医者さんに頼むしかない。
僕ができることは、手術後のリハビリでサポートすることだ。
あたかも万能で、どんな不調もカラダの悩みも解決!
みたいなことは、僕は謳えない。
整体でできること、できないことは、明確にある。
線引きがわからず「できますよ」と言うこと、
できないのに「できますよ」と言うことは、
難しい症状と勝負しながら施術することとは、全然違う。
嘘つき整体師には、なっちゃいかんね。