扁桃腺手術記2「塩と便秘」
先日の入院中、新たな発見があったのでひとつ。
病棟の中は常に空調が利いているので、温度は一定です。
基本的には、若干寒い位の24度位に管理されていました。
慣れるとこの気温が快適で、朝も昼も夜も関係なくなってくるんです。
冷房の中に居ると発汗が少ないせいで、オシッコの回数が多くなります。
ただ、入院して2日目、3日目、4日目と、
どうにもこうにもオシッコの回数が多くなり過ぎたのです。
おかしい、こんなにオシッコに行くのはおかしい。
1時間に1回とか、1時間半に1回トイレに行くぐらいの頻尿なのです。
点滴をしているとはいえ、せいぜい1日で500ml。
それを遥かに超える量のオシッコ。
煩わしくて仕方ありませんでした。
それと同時に、3日間ほど便秘になったのです。
入院の緊張と、流動食のせい?
とも思ったのですが、手術前日に食べたものも出て来ない…
おかしいな…と考えながらも、有効な手段も思い浮かばす…
そんなとき、流動食を食べていて(飲んでいて?)ふと気がついたのです。
この食事、塩が全然入っていない!!!
3日間ほどほとんど塩を摂らない生活を、気がつかないうちにしていました。
3日も塩分を摂らなくなると、カラダの中の塩分がスッカラカンになります。
塩分が無いと、血中の塩分濃度を最低限保つために、カラダからは水が抜けます。
それでオシッコに頻繁に行くようになったのです。
カラダから水が抜け過ぎると、内臓の動きが鈍ります。
消化液の分泌が減るので、腸の働きが大幅に遅くなります。
その結果、普段なら1日3回の快調お通じがストップしたと考えられます。
これはいかんなと思い、奥さんに家にある岩塩を持ってきてもらいました。
(良い子はマネしないでね)
重湯や3分粥に岩塩を混ぜて食べたところ、
その瞬間から脳が冴えて力がみなぎるのを感じ、
その後オシッコに行く回数は激減しました。
また、便秘が解消されて体調が上向きました。
病院食は基本薄味で減塩、流動食に関してはほぼ無塩。
現代では減塩した方が健康というイメージが広がっていますが、
ひょっとすると、減塩しているせいで便秘になっているケースもあるのかもしれません。
カラダの中に水分を適度に保持するためには、日頃の塩分摂取は必要。
1日の推奨塩分量なんて目安であって、
体格やライフスタイルによってベストな塩分摂取量は異なるはずです。
塩分は悪者扱いされることもあるけれど、抜くことによる弊害も大きい。
ペロッと塩を舐めたら「ムムムムー!!」と力が湧いてきたのには驚きました。
偉大なる塩。
便秘がちの方は、食事に塩を一振り多く入れてみてはいかがでしょうか。
臨床と実例の生理学でした。
「できる」を増やす整体院
からだ工房らくだ