恐るべし夏野菜
暑い暑いというのが合言葉のような日々。
朝晩以外は、できるだけ日陰か室内で過ごしたい毎日である。
そんな暑さが増せば増すほど、成長著しいのが夏野菜である。
実家の畑の家庭菜園は収穫が追いつかないくらい。
僕が緑のカーテンにしている三尺ささげ(90センチ実がなるインゲン豆)も、始めは貧弱で茂る頃には夏が終わりそうな頼りなさだったのが、1日ごとに葉が茂って立派なカーテンになっている。
昨年の種が落ちて芽が出たツルムラサキも、日差しと気温が厳しくなる程に伸びる勢いを増す。
空芯菜も、切った方が伸び方が早くなった。
その生命力たるや、叩かれれば叩かれる程強さを増すように見える。
案外弱いのはトマトで、気温が上がって日差しが強くなると身が傷む。
でき損ないも増える。
品種改良が進んだものは、環境の変化には適応しづらいのかもしれない。
日差しも気温も、ものともしないその姿を見ているだけで、実は結構元気をもらえる。
それぐらいに葉に勢いがある。
始めは弱々しかった芽が、次第にたくましい姿になっていく様は、見る度に喜びに変わる。
朝と晩の水やりは、雨が降った時以外は欠かさない。
元気な姿を保って欲しいから、忘れることもない。
外側からしたら、ただ緑のつるや、背の低い植物が生えているだけでも、その成長を観察し続けることだけで、夏の楽しみが増える。
そう、僕は種や苗が伸びていくのを眺めているだけでも楽しい、安っぽい人間なのだ。
三尺ささげも実がかなりできてきた。
ツルムラサキも、葉が茂ってきた。
モロヘイヤも、背が高くなってきた。
一番の喜びは、それらを味わうことである。
ちなみに、パクチー、空芯菜、バジル、大葉は既に胃袋に収めた。
生命力あふれるものを口にすることが、一番身体が元気になると感じている。
暑いのは喜ばしくないけど、太陽の恵みには感謝。