心臓を休めてやる
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みんなが大好き、筋肉。
筋肉には3種類ある。
んなもん知っとるわい!
赤筋でしょ。
白筋でしょ・・・
はい、ブッブー!!
ブブー!!
ブッブー!!
そんな枝葉の使い古された話、わざわざ書く必要が無い。
もっと使い古されて、語られもしなくなった話。
筋肉は、横紋筋、平滑筋、心筋の3つ。
横紋筋は骨格筋、
平滑筋は臓器、
心筋は心臓。
筋肉というと、世の中では骨格筋のことを指す。
どうしたら強くなるか、
太くなるか、
ほぐすか、
伸ばすか、
みたいな話題は、健康産業では尽きる事が無い。
臓器も筋肉であるという意識は、ほとんど無い。
何故なら、フルオートメーションだから。
意識できないから。
不調を起こす時は、結構ヤバい時か、手遅れの時だ。
同じ筋肉なのに、生命体としての根本を支えてるのに、
色んな臓器は随分とぞんざいに扱いがち。
さらに、心臓に至っては、位置すらよく知られていない。
左側でしょ?
って言うほど左に無い。
心臓もフルオートメーション。
自らの意志で、電気信号で動いて、血液を絶えず全身に送っている。
内臓に続いて、心臓もぞんざいに扱われがちだ。
鍛えることもできるが、衰えもする。
内臓以上に機能の差がハッキリと出る。
年齢と共に疲れが抜けにくくなる。
というのは誰もが口にする。
ではなぜ、年齢と共に疲れは抜けにくくなるのか。
心臓の機能が、何もしないと年々落ちてくるから。
酸素の運搬、栄養素の運搬、代謝などが、
ポンプ機能の低下によって、水準が下がってくる。
よく鍛えられたランナーが1kmを全力に近いスピードで走り、
1分後にまた1kmを走るのは、そんなに難しくない。
心臓の機能が高いので、1分の間にかなり回復できる。
しかし、全く運動していない人なら、
1km走るだけで息も絶え絶えだし、
1分後にまた走り出すのは、到底無理がある。
心臓の回復力の差だ。
疲労が抜ける、抜けないも、時間軸が長いだけで、
話は全く同じことなのだ。
じゃあ心臓は鍛えなきゃ!
っていう話ではない。
骨格筋はケアするのに、
心臓に関しては馬車馬のように負荷を掛けがちなのが、
ランナーという生き物だ。
負荷を掛けていないと、弱ってしまうと信じている人もいる。
しかし、心臓は負荷を掛けっぱなしだと、最大心拍数が落ちてくる。
エンジンで言えばもっと回せるはずなのに、
8割ぐらいのところで壁にぶつかってしまう。
骨格筋と同じように、心臓も休ませないと最大値を発揮できない。
トレーニングはメリハリが大事という所以。
それから、回転数(心拍数)も、ゆっくり過ぎるくらい、
緩やかに負荷をかけていくと、
その日の最大値に持って行くことができる。
急発進、急加速が苦手なのが心筋の特徴。
緩やかなカーブを描きながら心拍数を上げる。
ジョグやウォーミングアップでは、
ゆっくり過ぎるぐらいスピードを徐々にあげることを意識して欲しい。