年末なめこ営業バンザイ
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世には様々な健康情報が流れている。
テレビで取り上げられればたちまち話題になり、店頭から品物が無くなる。
もちろん、それらの情報は全く事実無根のでっちあげではなく、
それなりに信用に値するだけの理屈はある。
ただ、テレビなりの演出や受け取る側の過剰な期待や、
情報の氾濫によって確からしさは薄くなっている。
僕も栄養学は結構勉強した。
高等学校と中学校の保健体育の教員免許の取得のためには必須だった。
それに加えても栄養学関連の講義は結構あった。
基礎的なことから様々な切り口で書かれた専門書や、
自分の経験を照らし合わせてみてわかってきたのは、
砂糖やアルコールなどの依存性の高い物を除いて、
カラダに必要な物やいい物は、体内に浸みるように「うまい」と感じることだ。
必要な物は「感性」に響くのである。
考えなくていい。
首から下のカラダにまで染み入るのが必要な食材だ。
一方、砂糖依存やアルコール依存は、脳が欲しているだけで、カラダにとって必要かは全く無視されている。
だから、底が無く本人は無自覚で危機的な状態まで進んでいく。
この間、紅葉祭りで原木のなめこを買って豚汁に入れて食べた。
その味に衝撃を受けた。
これまで菌床の超巨大ななめこ(最近スーパーで売っている)は食べたことがあった。
でも、原木のなめこは初めてだった。
原木なめこのおかげで、豚汁が生命力にあふれた香りと濃い味になり、
格段にグレードアップされていた。
いいものは、口に入れた瞬間から力が出てくる気がする。
普段から椎茸だけは家で食べる分だけ、藤枝の密林の中で育てている。
今年は気候のせいかとても不作である。
そんなタイミングで、ある研究所から魅力的なDMが来た。
このところ、迷惑な営業電話が毎日掛かってきているけれど、このDMは大歓迎だった。
今育てている椎茸も、河村式椎茸研究所で菌を買った。
椎茸の菌にも色々ある。
木を伐採してからドリルで穴を開けて、菌を打ち込んでいく。
椎茸や色んなキノコはほぼそのスタイルで栽培する。
なめこの菌も取り扱っているらしい。
他の怪しいのも何だか美味そうに見えてきた。
この冬にやることが一つ増えた。
なめこの菌打ちと、そのほだ木の準備である。
上手くいったら、おすそ分けがあるかも。
キノコが採れるのは、菌を打ってから夏を2回越してから。
学問としての栄養学もいいけど、野生の臭いののパワーは数字には出ない力がある。
「なめこ育てたい」というだけで、長々書いてみました。