姿と形と機能
新じゃが(じゃがいも)の季節になり、我が家でも食卓にじゃがいも料理が並ぶ。
新じゃがの魅力は、皮ごといける香りの良さだ。
サッと揚げたり、炒めただけでも十分美味しい。
そこに合うのが、粗挽きの胡椒と塩。
胡椒は粗挽きというのがポイントで、炒めものには粉挽きのものでも悪くはないけれど、粗挽きには劣る。
全く同じ胡椒でも、粗挽きと粉挽きでは味も香りも全く別のものになる。
そうえいば、前にも似たようなことを書いたことがあった。
味も香りも全く異なるコーヒーは、成分には差が全く無いという記事を書いたことがあった。
では、何が味と香りの違いを生み出しているのかというと、豆の形の違いだという。
焙煎されたコーヒー豆をドリップするには、これも細かく挽いて抽出する過程を踏むのに、豆の形すら残っていない液体のコーヒーに、形の違いが出るのが不思議なところだ。
姿形には、働きがある。
これは不変の定理らしい。
笑っていれば周囲も和やかになり、膨れっ面をしているだけで周りの空気だって悪くなる。
同じ人は1として居ないけれど、カラダを構成する物質には老若男女ですら差は無い。
そこにも形の違いが出ている。
カラダの各部分の形が動きを決め、動きが働きを決めている。
形が変われば、機能が変わっていく。
整体セラピストとして、常に大切にしていきたいことだ。
ただ、キレイな形の野菜や果物が必ずしも美味しいとは限らない。
見栄えに関してはニンゲンの都合なので、野性味のある曲がった野菜の方が味も濃いこともあるかもしれない。
新じゃがと粗挽き胡椒に想う、形の法則でした。
ところで、「じゃが」って何だろう???