初戦突破という財産
整体に通ってくれていた野球部の3年生は、夏の選手権大会の真っ只中だ。
なかなか初戦突破できない年が何年も続いたらしく、今年こそはと父母会も熱が入る。
僕は仕事のため応援には行くことができなかったけれど、スマホの速報で初戦突破の結果を見た時、小さくガッツポーズしてしまった。
県内で硬式野球部のある高校はざっと100以上。
その中では二極化が進み、選手の確保すらままならない高校もあれば、県内外から垣根を越えて選手が集まる所もある。
勉学に集中して、限られた環境と条件の中でつかんだ1勝は大きい。
散々怒られ続けて、カラダも目一杯の3年間。
喜んでいる様子が目に浮かぶ。
まだ初戦突破とはいえど、この先も財産になる大きな自信になったと思う。
そんなことを考えていたら、高校生のお父さんからメールが入った。
まだ2回戦が控えているのに、初戦突破で全てやり切ったかのような喜びよう(笑)
それくらい、掴んだ1勝が大きかったことを物語っている。
整体でできることは小さいけれど、それが選手の背中を後押しできたなら、僕もこんなに嬉しいことはない。
散々怒られて、絞られて、痛い思いをして、自分も高校野球生活を送ってきたからこそ、現役の選手たちに伝えられることがあった。
失ったものも多かったけれど、今となってはそれも財産だ。
苦しんだ選手ほど、集中した時は強い。
2回戦は手ごわい相手だけれど、波乱を巻き起こしてくれそうな気がしている。
僕も、高校生たちには随分勉強させてもらった。
初戦は観に行くことができなかったけれど、次は観戦に行く都合がついた。
ドキドキワクワクしながら、球場の隅で見守りたいと思う。
明日は丸1日、勉強会のためお休みします。
それでは!