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静岡県焼津市(大井川町)藤枝市の整体院、癒しから骨格調整・骨盤矯正まで、身体の仕組みに沿った見立てと施術「からだ工房らくだ」

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低酸素か低気圧か

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体の本質を研究する整体師、元消防士でランナー スポーツ障害のケア、癒しから調整、矯正まで
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30km走やったる!

ってイキってたのに、途中でお腹痛くなって、12kmでドロップアウト。

一度痛くなると、その後ずっと痛いんだよなぁ…

実はここ1週間ぐらい続いてて、どうも生命力が落ちているような気がする。

 

ダウンジョグもやっと!

これぞ、富士登山駅伝ロス!

後を引く疲労とダメージ。

大人しく白湯でもペロペロしとこっと。

 

さてさて、今朝は不甲斐なく走れなかったので、

余った体力を使って考えた事を書いてみる。

 

例年の如く、今年も富士山に通い詰めた。

高地に居る時間はそう長くはないけれど、帰ってくると平地で走るのが楽になる。

傾斜のある場所から、平地になったからという条件の違いを差し引いても、

呼吸から体の動きまで楽になる。

 

少なくとも週に1度ぐらいのペースで通っていると、富士山の環境にも慣れてくる。

 

この時、何が起こっているのか?

考えやすいのは、酸素の薄い状況に慣れてくるんじゃないかという事。

ヘモグロビンが増えて、、、とかそういう話。

低酸素室でのトレーニングって、最近普及し始めているでしょ?

あれは酸素の薄い状況下でトレーニングする事で酸素の運搬能力を上げて、

運動能力を伸ばそうっていう取り組み。

 

継続すれば、それなりに効果はある、、、、とは思う。

 

でも、何度も高地に行って、

経験している身としては、低酸素が重要じゃない気がするんだよね。

平地に帰ってきて、体が楽に感じるキーになっているのは「低気圧」じゃないか。

 

標高3000mぐらいで締めたボトルは、下に帰ってくるとペシャンコに潰れる。

割れて欲しくないボトルは、緩めに蓋を締めて下って来ないと、気圧の差で壊れてしまう。

反対に、下から持って行ったブラックサンダーの袋は、山頂で食べる時にはパンパンに膨らんでいる。

 

袋やボトルだと目に見えて分かりやすい。

同じ事が体にも起こっているはずだ。

 

低気圧下では血管が拡張し、低血圧になる。

狭い川幅から広い川幅になると、同じ水量なら流れが淀むのと同じ。

血液の流れがゆっくりになる。

そこで低酸素の条件が加わると、

入ってくる酸素が少ない上に血流がゆっくりなので、

全身に酸素が行き渡るのに時間が掛かる。

 

通常、運動するには血管を収縮させて、血圧を上げなくてはならない。

血管を絞って血液の流れを速くして、酸素の運搬をしやすくする。

ところが、標高の高い所では気圧が低く、血管が拡張してしまうので、

その分のロスを、心臓と全身の筋ポンプが稼働率を上げて、血液循環を確保しているのではないか。

筋肉のポンプ作用が血液循環を促して、心臓の負担を減らしている事はあまり知られていない。

これは平地でも高地でも変わらない。

 

低血圧状態に適応しようとする事で、心臓の拡張・収縮能力、拍出量に変化が起き、

高地から低地に降りて来た時に、体の状態に違いが感じられるのかもしれない。

 

血圧は計測機でモニターしているわけではないので、仮説にすぎないけれど、辻褄は合う。

気圧が低くなる程に、同時に酸素も薄くなっていくけれども、

低酸素下でのヘモグロビンの増加よりも、気圧変化が呼吸循環機能に作用している。

 

ちなみに、高度0mで気温15℃、地上気圧1013hPaの時、

3000mまで上がると気温は-4.5℃、気圧は701hPaまで下がるらしい。

この辺は気温との関係で気圧も変わるので、参考程度に。

高度0mで30℃の時、3000mの気温は10.5℃ですって!

 

低酸素の環境は機械で作れても、低気圧の環境ってバルクシステムが無いと作れない。

高地に勝るものはないなぁ。

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