世代交代の時に

日頃、ひとりでトレーニングしている身としては、
ランニングウォッチは無くてはならないパートナーである。
もう何台買い替えてきただろうか。
毎日毎日、汗と水にさらされ、ラップを取る度にボタンを押されて、振り回される。
山では時に転倒して打ち付けられ、それでもなお、こき使われる。
それがランニングウォッチの運命!!
平均して、3~4年で皆さんお亡くなりになります。
仕方ない。
ランニングウォッチは、消耗品なのです。
どんだけ大事に使っても、壊れるモノ。
ここ何年か、GPS計測と心拍計測の出来る、ポラールのM200を使ってきた。
ロードやトレイルといった、距離のわからない所や、標高差のある場所では、
GPS計測でペースや自分の居る場所を把握することが出来る。
M200は安価ながら、必要な機能を備えていて、非常に使い回しが良かった。
もう、これでもかっていうぐらい、こき使った。
壊れないのが不思議なくらい、メチャメチャに使ってきた。
未だなお、機能は健在である。
この数年の間、M200が無ければ、
僕のトレーニングもレースも、成り立たなかっただろう。
そんなM200にも、世代交代の時期がやってきた。
バッテリーの劣化で、充電の持ちがかなり短くなってきた。
カタログの表示では満タン充電の場合、GPSで7時間となっているが、
今では2時間持てば良い方で、3時間まではとても持たない。
フルマラソンや、それ以上掛かるトレイルレースでは使えない。
雨の日も風の日も、酷暑でも極寒の日も、
一緒に走ってきたパートナーと離れるのは寂しいけれど、
富士登山競走や登山駅伝、秋のレースでも使えるように、
GPS計測の出来る時計を新調した。
選んだのは、GARMINのInstinct(サンバーン)。
GARMINのランニングウォッチと言えば、ForeAthlete®シリーズが定番。
Instinctは、アウトドアカテゴリのFenixの弟分。
GARMINのGショックといったところ。
耐熱、耐冷、耐衝撃と防水性能に優れ、
中身はGPSも心拍計測もでき、活動量計やスマートウォッチとしての機能もある。
近年は計測機器の進歩が目覚ましくて、何でも数値化、何でも可視化の時代。
自動計測の数値にこだわるランナーは多い。
大事なのは、数字の変化が、何を示しているのかを分析する目。
走行中に距離とペース、標高と心拍の概算が分かれば、それで充分でしょう。
あとの機能は、おまけ。
後からアプリにログを残して、推移を比較したり、指標や目標にすればいい。
必要な機能は備えていて特に丈夫、
バッテリーも長持ち(14時間)なInstinctは、
ハードに使う自分には持って来いだった。
山ではよく転ぶし、堅牢な作りって外せない。
GPSウォッチの弱点は、衝撃に弱いところにある。
走るには軽い時計の方が楽だけど、軽さを取ると壊れやすくなるのは宿命でもある。
M200が41gで、トラックで使うスーパーランナーズが43g。
極薄で軽量なスーパーランナーズをM200が上回る軽さ。
Instinctは52gと少し重くなるけれど、バッテリーの容量と頑丈さからすれば、許容範囲だろう。
1日いじってみて、ようやく使い方が見えてきた。
機能があり過ぎて、まだ使いこなせない。
5年はもつかな?
それとも、ハードユースで劣化が進めば3年かな?
頼もしいパートナーと強くなりたい。