モノと薬にチカラは無い
健康産業はいつの時代も流転している。
流行りのモノや、最新の○○や、誰々がつけている○○と言ったものが次々出てくる。
似たようなものは何十年かのサイクルで出てきており、忘れられた頃また出てくる。
ネックレスや、ボディクリームとか(オイルみたいなの)を、
プロスポーツ選手が付けているのを見て、気になってネットで検索してしまったり、
身につけると力が出ると思ってしまうのは、、、、、
完全なるメーカーの戦略だ。
身につけるモノにチカラは全くない。
例えば、ネックレスの石から何かしらの周波数の光線が出ていたとする。
単純にそれは、危ない代物だ。
もし赤外線やα線、β線、γ線、中性子線が出ていたら、相当ヤバいやつだ。
置いてあるだけでそれはエネルギーを発生する。
ただ、そんなものは身につけたら数時間で死に至る。
逆に、安全に身に付けていられるものは、ただの飾りだとも言える。
塗ると温かく感じるクリームやオイルだって、実際に温度はほとんど上がらない。
また「温湿布と冷湿布、どちらがいいですか?」という質問は時々受ける。
では、湿布を貼ったところで温度が変化するかといえば、
温湿布も冷湿布も体温を変える力は無い。
温かく感じるか、冷たく感じるかの違いなだけで、
貼ったり塗ったりしても、変わらない。
肌の摩擦を防いだり、乾燥や湿度が逃げるのを防ぐために塗るなら正解だ。
それだったら、ワセリンで十分であって、
100gで何千円もするクサいクリームを買う必要はない。
そういうものも、誰々が使っているから…という触れ込みと、
メディアに出るチラリズムに触発される人間がいるから成り立つ、ビジネスだ。
つまり、モノにチカラは無いのだ。
エナジードリンクや、ドラッグストアで買える薬だって同じだ。
それを使ったところで、運が良ければその場しのぎになるくらいで、
使えば使う程に今度はカラダが蝕まれていく。
薬にチカラなんて無いのだ。
頼りになるのは、自分のカラダだけだ。
カラダはちゃんと労わってあげれば、きちんと応えてくれる。
挑もうとしていることにも、段階を踏んでハードワークを課せば、
ちゃんと踏ん張ってくれる。
正直な分、ウソはつかない。
モノや薬に頼ろうとすることも、カラダはちゃんとわかっている。
モノや薬で埋めようとした心のほころびと、
日頃の準備不足を、カラダは許してはくれない。
カラダはそれだけ素直なのだ。
どんなモノを身につけようとも、どんなモノを口にしようとも、
活きていないカラダには更に痛々しい。
もちろん、世の中には良いモノだって沢山ある。
そうしたモノも「どう活かすか」を考えて使わないと、まるで意味が無い。
きっちり動くカラダは、何よりの財産だ。
今日はここまで、おやすみなさい!
とりあえず、これ塗っとけば何でも何とかなる。