ストレスとノンストレス

ストレスって何だろうか…これについて考えてみました。
これについては、4つに分類できます。
FTA卒業生なら誰でも知っているはず。
今日はその4つについては置いておいて、ストレスが無ければ人はどうなるかということ。
ふと運動生理学本の一文を思い出すと、
「トレーニングに対する適応とは、ストレスの作用を小さくすることである」と書かれていました。
例えば、小学校1年生の子がランドセルを背負って自分の足で登校することを考えてみる。
4月当初は、重いランドセルに教科書やその他諸々荷物が入って、歩くことも覚束ないようでも、
半年もすると自分の足でしっかりと歩くようになる。
これは、成長に伴う適応もありながら、ランドセルという軽くはない負荷でかかるストレスを減らす適応が起こっているからだと考えられます。
また、バットを振って手にマメができて、そのマメの部分が硬くなってタコになるのも、
ストレスを作用を少なくするための適応と考えることができます。
学生時代にバットを振って手を血だらけにしてできたタコは、
ストレスを少なくするための自然な適応だったのかと、記憶が蘇ります。
ウエイトトレーニングも、ランニングも、カラダにストレスを与えて、
そのストレスを少なくするというカラダの適応作用で維持・強化をしているということ。
外側から加えられたストレスに応じて、カラダは適応するんですね。
整体の施術だって、ストレスと言えるかもしれません。
整体とは、施術によるストレスを与えて、
そのストレスに適応する作用を使って、
カラダに変化を起こしていくことと言えるでしょう。
もしストレスが無かったらどうなるのか…
僕が何度も聞いたことがあるのは、
寝たきりになった人の尿には、直ぐにカルシウムが流れ出していくという話です。
骨に蓄えられていて、骨を形成しているカルシウムが、寝たきりになると尿に出ていってしまい、段々と骨がもろくなっていってしまうそうです。
これを止める唯一の方法。
それは、1日のうちで5分ほどでいいので「立たせる」ということだそうです。
立たせることで、骨格に垂直方向の重力が加わると、
途端にカルシウムの尿中への流出が止まるそうです。
病院のリハビリ室には、寝た状態から縦に起こしてくる機械が大体あります。
ストレスと聞くと、それは悪いものであり、無くすべきものというような風潮が根強い。
でも、そのストレスというのは、カラダにとって無くてはならないものでもあるのです。
ストレスを避ければ避ける程、ストレスに適応できないカラダになっていく。
適応することよりも、機能が落ちるスピードは何倍も速いです。
そうか、健康であるためには、ストレスをかけなければいけないのか。
そう思ったあなたは、理解の早い方。
そうは言っても、好ましくないストレスだってあるでしょ?
そう思った方は、鋭い方。
好ましくないストレスは、整体で外せるものは外します。
食べ物とか、生活用品とか、そういったことは一緒に勉強しましょう。
これは時代と共に変化するものですからね。
これは僕の主観ですが、カラダに何かしらの不調を訴えている場合、
ストレスが掛かり過ぎて適応しきれていないのが2割。
ストレスが無さ過ぎて生活環境に適応できていないのが8割。
ノンストレスなんかにしたら、人類は退化していくでしょう。
ストレスとの闘いを繰り広げてきた祖先に感謝!!!
「できる」を増やす整体院
からだ工房らくだ
