スクイズとバックウォッシュ
昨日は、施術を休んで毎月の勉強会とは別のセミナーに参加した。
参加者はお馴染みのメンバーに加え、県外からも多くのセラピストが集まった。
テーマは「バックウォッシュテクニック」(言葉自体はサーフィン用語らしい)
昨日のセミナーの主催者は、師匠である。
頸椎を3つ骨折し、心肺停止状態になりながらも、奇跡の回復を今なお続けている師匠。
首から下は動かない、喋れない、一生寝たきりとまで言われた師匠が、
自分の足で階段を昇って、1日セミナーの場に居て講義をする。
誰の目からしても、医療従事者の目からもしてもきっと、そこにあるのは奇跡である。
事故に遭った師匠が、5年ぶりに開催したのが昨日のセミナーだった。
昨日のセミナーの開催を、僕は心待ちにしていた。
カラダの仕組み、施術の理論、知識の研鑽に終わりはない。
師匠が伝える、生きた講義を聞きたかったのだ。
師匠曰く「やばいやつ」という言葉通り、驚きの連続のセミナーだった。
「使いすぎないこと」という注意点を聞いたとき、
僕の頭の中には真っ先に野球の「スクイズ」が思い浮かんだ。
スクイズは、おおよそ2アウト以外で3塁走者がいる場合、どうしても1点を欲しい時にかける、いわば奇襲攻撃である。(セーフティースクイズというやばいやつもある)
1試合でそう何度も使えるものではないし、スクイズでしか点を取れないようでは、そもそもが大した打線ではない。
バックウォッシュはまさに、スクイズとそっくりな性質がある。
実は、最も驚いたのはバックウォッシュの基礎理論だった。
視点が変わると、目の前で起きていることも違って見える。
カラダに起こっている異変が、どのような流れを辿っているのかを、ここまではっきり述べたセミナーは、日本ではほとんど無いと思う。
本物と上質が好きで、インチキが嫌いな師匠からのプレゼントのようなセミナーだった。
師匠の「爆弾」は、これで5年ぶりに全国にばらまかれた。
整体がまた、一段と面白くなる。
新春の成人の日に、僕も新たな門出を迎えた気分。
今日はここまで!おやすみなさい。
「からだ工房らくだ」