温室効果と大気の成分
焼津市には「ディスカバリーパーク」という施設がある。
学びとエンターテイメントのための展示館で、時々行くと丁度いい遊び場だなと、感心する。
管内の展示物の中に、大気の組成を解説したパネルがあり、
奥さんがそれに興味津々になっていた。
ざっくり説明すると、空気は様々な気体が混じった気体で、
・窒素(78.08%)
・酸素(20.95%)
・アルゴン(0.93%)
・二酸化炭素(0.035%)
・その他(0.01%)ネオン、ヘリウム、クリプトン、キセノン、メタンなど
実際には水蒸気が0.1%~多い時で2%含まれる。
窒素と酸素とアルゴンの3種類で、99.9%になる。
温室効果ガス(水蒸気、二酸化炭素、メタンガスなど)が、
地球温暖化の原因のひとつではないかと考えられているので、
二酸化炭素の割合はもっと多いのかと思っていた。
ただし、大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命以前と比べて30%増加し、
メタンガスの量は2倍以上になっているらしい。
大気中の0.01%の中の割合なので、30%や倍と言っても微々たるもの、
と素人には思える。
「微々たるもの」の平衡性が崩れると、それだけで環境に影響が出るのは興味深い。
換気の悪い部屋に多人数で長時間居たりすると、息苦しさを感じたり調子が悪くなる事がある。
0.035%の二酸化炭素濃度が少し上がったり、
20.95%の酸素濃度が少し下がると、人の体はその変化を敏感に捉える。
「ここに居ると危ない」という危機的状況を、センサーで捉えて知らせてくれる。
それって、スゴイ事じゃない!?
これが、いわゆる自律神経の働きのひとつ。
危機的状況に対する危険信号が出るから、人は生きていられる(時々手遅れになる)。
酸素濃度が下がったり、二酸化炭素濃度の変化で体調に異変をきたすのに、
酸素濃度14%の環境で戦う富士登山競走、富士登山駅伝は、アホだね(笑)