だから僕は履き分ける
ある程度の経験のあるランナーは、シューズを何足か持っている。
・長い距離をゆっくり走る
・スピードを上げて走る
・ほどほどのペースで距離を走る
それぞれに、2足から3足くらいあるとすれば、10足ぐらい当たり前にある。
陸上部出身じゃない僕は、路面や傾斜に対して線引きをしない。
ガタガタしてても、坂でも、ロードでもトラックでも、
「走る」ということに変わりはない。
「陸上競技」というのは、走るという円で括った時には、
その中に内包される、小さな円なのだと思っている。
走る=自由
何の制約も受けずに、体を自由に開放する。
競技という世界だけでは、堅苦しくて狭い。
特に日本はそう。
走る面白さって、速さを競う事だけじゃなくて、
もっと多面的なのだ。
僕は「創作活動」だと思っている。
走れる場所なら、どこでも走る。
体と向き合って、体をデザインして、
その過程も結果も、全部味わう。
路面を選ばない僕は、その分シューズも増える。
・ジョグ用
・レース用
・スパイク
・トレイル
それぞれに2、3足は種類がある。
体の状態、路面の状態、コースの特徴、天気によって変える。
その中でも、体の状態でシューズを変える事が多い。
体の状態次第で、シューズの感触が変わるのだ。
同じシューズでも、時と場合で全く違うシューズに感じる。
フィーリングは、信じていい。
フィーリングを疑って、ハッピーになる事は少ない。
理屈をすっ飛ばして感じる何かが、そこにはあるのだ。
まずは感じる何かを大事にして、
後から理屈を立てて、繰り返し試してみたらいい。
その過程ですら、どんな事にも役に立つ。
履きわけって、大事。
数年に1度、履き分ける必要が無い、
オールマイティなシューズに出会う事もあるけど、
そんなナイスなシューズほど、モデルチェンジも早い。
たくさんシューズがあっても、奥さんにブーブー言われないのは、
買っても履いてないなんていうシューズが、1足も無いからである。
出会いから別れまで、最後まで大事に。
シューズと向き合う事は体と向き合う事。
施術にも大いに役立っているのは、言うまでもない。