前回「アスリート専用呼吸整体のRootsその1」の続き。

 

師匠は事故に遭い、一時は心肺停止状態になった。

奇跡的に自発呼吸はわずかに戻ったけれど、か細い呼吸であるという危機的状況は変わらない。

クビの骨をプレートで固定する手術をしたり、

気管切開(喉に穴を開ける)をして呼吸器を装着して、何とか命がつながった。

 

ここまでは聞いた話をまとめたものだ。

それからしばらくして、師匠は幾つもの困難を乗り越えて、呼吸器が外れた。

そして、御前崎の自宅に帰ってきた。

依然として何かあった時のために、喉にはウルトラマンのカラータイマーのような弁は付いたまま。

自宅に帰ってきただけでも、あり得ない位の回復だった。

 

しかし、師匠は諦めずに更なる回復を目指した。

頸髄損傷をしたため、脳とカラダをつなぐ神経伝達が断たれていた。

今度は、途絶えてしまったカラダと脳の連携を、もう一度取り戻すリハビリが始まった。

動かし方の一切を忘れてしまったカラダを、ゼロから作り直す道だ。

 

そして、師匠のリハビリのために、全国に居る弟子たちで結成された整体師の部隊が、

「リハビリ隊Kiseki」だった。

もう一度師匠の話を聴き、もう一度師匠の技に触れ、

時に雷を落とされたり、共に笑い合ったりする時間を取り戻すために。

 

僕が整体スクールを卒業した直後に、師匠の身に降りかかった試練。

これからが修行の始まり、師匠からもっと学びたいと思っていた最中の出来事で、

茫然自失としていた僕の時間もまた、リハビリ隊Kisekiの結成で動き出した。

 

つづく

 

「からだ工房らくだ」

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