ホームレスとおじさんの指
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情報化社会と言われて、もう十数年経つでしょうか。
スマホが生まれ、タブレットが生まれ、スマートウォッチなどのウェアラブルが生まれ、
情報端末はすっかり地位を確立しました。
今では、もう無くては成り立たない存在になっています。
こんなことは書くまでもないことですが、
情報化が進むということは、情報を受け取りやすくなるということと、
情報を発信しやすくなるということ。
知り合いに店を教えるとか、場所を教える時には、
当たり前に地図アプリに出て来る。
そして、最低限ホームページがあって、誰がやっているとか、どんな商品があるとか、
営業時間はどうとか、連絡先はどうとか、
それ位はスマホ対応で表示出来ないと、もはやそこに存在していることになりません。
この間トレイルレースのレース中に、
朝霧高原のだだっ広い草原と山の中で、とある牧場を見つけました。
幹線道路沿いでもなく、どうやって来たらいいかわからないような場所。
僕はその牧場の脇でミョウガとクルミを見つけて、レース後に拾いに行きました。
テクテクと歩いて牧場の近くに行くと、
背中に「適当」と達筆にでっかく書いたシャツを着たおじさんが、
「おーう!」と手を振ってきました。
その日本人とは思えないフランクな感じと、見た目のインパクトに、
思わず僕も知り合いのように挨拶。
もちろん、初対面。
お「今日は何人走ったんだ?」
村「400人くらいですよ」
お「そんならバスでソフトクリーム売りに行けば良かったなー」
村「来年は僕も招待で出るので来てくださいね」
お「おーう!」
なんて話をしながら、バスを見たら、山梨県の富士吉田で見たことのあるバスが!!
あのおじさんかー!!!!!
「適当」って背中に書いたシャツ着ている割に、絵が素晴らしい。
その牧場は手作りの乳製品がウリで、
中でもソフトクリームに人気があるところらしいのです。
更に、BBQもできて、牧場体験、合コンも結婚式もやっちゃうという、
あのおじさんらしい牧場。
会った時のおじさんのインパクトがありすぎて、頭から離れませんでした。
僕はおじさんと会った時、名前も聞かなかったし、牧場の名前も見ませんでした。
でも、あることがきっかけで牧場の名前と取り組みがわかったのです。
それが「静岡県 バター」という検索ワード。
僕は…実はバターが大好物です。
毎日食べまくってます(笑)
なので、静岡県で作っていて買えるバターは無いかとネット検索した際に、
あのおじさんの牧場がヒットしてきたのです。
あの時、ソフトクリーム食べておけば良かったー
と後悔しています。
周りに山と草原しかない牧場にも、ちゃんとホームページがある。
そして、写真だけだったりテキトーに書いてあっても、ほぼ毎日のように更新している。
それを見つけて、僕は嬉しくなりました。
おじさんのホームページの更新は、ケータイ電話からだそうで、
「指が太いから多少の誤字脱字は勘弁して欲しいZE!」だそうです(笑)
「静岡県 バター」でまたあのおじさんを発見できるなんて…これをご縁と言うのでは?
まだホームページが無いとか、ブログも無いとか、
それは、
それは、
それは、
ホームレスですね。。。。。
ホームページもブログも、無いままでいるのは時代遅れ。
難しいことなんてないし、30分もあればできること。
できないのではないね、やらないだけなんだね。
雪が朝霧に降る前に、家族を連れてあのおじさんに会いに行きたいな。
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