魚to畑へ
からだ工房らくだでは、出張施術もしている。
折り畳みのベッドでどこへでも行く。
出張の口コミは出張先で広がる。
だから、僕は自分の施術室を飛び出して、外で仕事する割合も結構ある。
午前：出張
午後：らくだで仕事
午前：らくだで仕事
午後：出張
夜：戻って仕事
出張のパターンはこれが多い。
夜の仕事が出張で終わるのは稀なのだ。
しかし、昨日は運良くその珍しいパターンが来た。
２０時半頃、静岡市街で自由の身になった。
外で飯食って帰ろう。
もう店は決めてあった。
僕はお酒飲めないので、玄米コーヒーと黒豆茶を飲みながら、
とろけるニンジン（豚の脂が甘さを引き立てる絶妙な組み合わせ）
地魚刺身盛り（魚って甘いんだよ、もはや芸術）
猪の鍋（実は家でも食べて２日連続）
雑穀焼きおにぎり（醤油が最高に香ばしい、噛むほど美味い）
アヒージョ（タコのインパクトと言ったら…）
玉ねぎステーキ（グラスフェッドバターで香り高く焼き上げている）
どんだけ食うねん！！！！
ひとりでよく食った笑
だって、美味いんだもの。
素材のこだわり方、鮮度へのこだわり方が、
そんじょそこらの店とはわけが違う。
１．砂糖、小麦粉不使用、無添加
２．天然調味料、揚げ油は米胚芽油
３．お通しはスムージー＆ローフード（酵素で消化、吸収、代謝に）
４．自家農園の有機野菜（日替わりメニューに登場！）
５．鮮度抜群のお刺身！毎朝、由比漁港の朝セリへ、清水港へ
そんな理念を掲げているが、
そういった理念は最初は忘れて、まず食べてみるといい。
頭で美味い、そうあるはずだと考えるのではなく、
体で感じる染み入る味。
食べてみてから、
どうしてこういった味が出るのかというところを、
こだわりからたどるといい。
このタイミングで魚to畑さんに行ったのには訳がある。
もうかれこれ１年もの間、色んなイベントは中止され、
ありとあらゆるレースも中止。
平日はひたすら仕事をして、週末はどこへも遊びに行けない日々。
そんな毎日に飽きてきた。
整体のクライアントさんも、
口々に「つまらない」「面白い事が無い」と愚痴をこぼす。
みんな面白いことがしたくて、楽しいことがしたくて、それでも我慢をしている。
表面上は鎮静を保ち、社会通念上のよゐ子を演じているが、
みんなこの日常に嫌気が差して、離れたいと思っているのだ。
ウイルスが怖いのではない。
この日常にストレスを溜めている。
そんな穴のあいたような日々に、
体の芯まで染み入る美味い料理に、どれほど救われるだろうか。
魚to畑の料理には、家庭では出せない味、
家庭では出せない素材のこだわりがある。
今は人々が行動を抑え込まれているが、
多くの人の心に空いた穴を埋めてくれるものが、そこにある。
みんなが求めるものが、そこにある。
コロナ茶番劇が一転したら、今以上に人が押し寄せるだろう。
次から次へと、お客さんがお客さんを連れてくるだろう。
僕がカウンターの端っこで、
刺身をつまみながら焼きお握りをかじれるのも、
今ぐらいかもしれない。
そしたら、刺身盛りと焼きお握りの持ち帰りを頼もう。
たくさんたくさん、ごちそうさまでした。
