腕と体幹

訳あって、腕と体幹の繋がりの強さを感じている。
僕は元来、走る時の腕振りが苦手で、
「腕が邪魔だなぁ」
なんて思った時もあった。
腕振りで推進力を生み出す。
なんていうのは、常識と実際にかなり乖離がある。
誰もがやる、立ち幅跳びの形。
あれが腕振りの理想形だと考えている。
引くんじゃない。
地面反力の増幅に使うんだ。
どんだけ引いても、体は動かない。
腕に力があると、そこで漕いでしまう。
漕げば漕ぐほど、体幹に捻じれが生じる。
腕が回り、体が回り出すと、ベクトルは前に向かなくなる。
日本選手権の女子400mH、800mを観ていて、ハッとした。
確信に変わった瞬間だった。
自分自身、随分と腕振りに悩んでいたけれど、
今ではスッキリと腑に落ちている。
それに気が付くまでに、随分と時間が掛かった。
損してきたとも思えるけれど、それがなければたどり着けなかった。
腕振りは、活かしも殺しもする。
観察することって大事。
研究は、まだまだ続く。
何よりも、登りの走りが変わりそうで、ワクワクしている。
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