脱筋力主義
![](https://i0.wp.com/lakuda.net/wp-content/uploads/2020/10/GOPR1093_1566690581940_high.jpg?fit=476%2C625&ssl=1)
日頃、トレーニングは欠かさない。
毎日同じ事はしない、できないので、
コンディションを考慮しながら、
「どうしたらより良くなるか」をという思考錯誤を繰り返している。
治療院、トレーナー、整体業界でも、
あらゆる不調を「筋力」で説明されることが多い。
僕もそう説明していた頃があったし、
実際に筋力の向上を図って不調が改善することもある。
しかし、原因が筋力にあったのか、というと、
今は違うと考えている。
正確には、筋力の向上を図ることで、
「体の扱い」が上手くなったのではないか。
数十キロある、不安定な体を、より滑らかに動かす。
これには、相当な技術が要る。
幼少期から、繰り返し繰り返し様々な動きをし、
失敗をしながら、運動パターンを蓄積する。
成長過程で身のこなしが上達していく。
何気なく歩くだけでも、高等な運動だ。
自分と同じ重さ、同じ長さの荷物を10m運ぶとしたら、
相当な労力を使わないと動かすことはできない。
生活の中で、何らかの理由で運動パターンの選択を誤ることがある。
疲労の蓄積からかもしれないし、使う道具や環境かもしれない。
人の数だけ理由はある。
あるラインから、自分の力では戻って来れないようなパターンに入る。
体の状態、思考の状態、イメージの状態に、
誤った運動パターンが刷り込まれる。
どうしたらいいか。
学び直すしかない。
間違えたら、もう一回やり直せばいい。
まずは、計算ドリルから…
筋トレは、体の扱い方の学び直しである。
筋トレで様々な不調が改善すると言えども、
筋力が原因で問題が起きているのではない。
自分の体を操作する中で、
協調性、柔軟性、耐久性などを再構築する。
いつでも、誰でも、筋トレはやった方がいい。
何キロを何回よりも、どんな動きができるかが大事。