背筋がゾッとする

収納のほとんどない我が家。
どんどん増えていく本は、タイミングを見て入れ替える時期が来る。
その中でも、ずっと残しておく本もある。
何年も前に、ものによっては十数年前に買った本を、
改めて読み返してみると、
スゴイこと書いてあるじゃないか!!!
と青ざめる事がある。
時には背筋(はいきんじゃないよ、せすじだよ)が凍る事もある。
最初に読んだ時には全く理解できなかったり、流していた内容が、
何年も経ってから、ビンビンに響くのだ。
なぜこんな事を俺は流してしまったのか!!!
恥ずかしい思いでいっぱいになる。
突き詰めて、突き詰めて、変わっていく景色。
世界観もどんどん変わる。
色々な壁にぶつかり、試行錯誤して、ようやくたどり着いて、
今まさに取り組んでいる事が、15年前に買った本に事細かく書いてあった。
その内容を理解するのに、15年の歳月を費やしたのだ。
知った気になっているのと、分かっているのでは、
雲泥の差がある。
分かった気になっていると、永遠に分からないだろう。
数ページに書いてある事を理解するのに、15年掛かったが、
その遠回りしたあらゆる経験は、
僕のオリジナルのストーリーとして語ることが出来る。
というか、こうして毎日書いている内容こそ、
15年の歳月そのものなのだ。
結論の重さは、過程に支えられる。
不器用で、センスも無く、物覚えも悪く、
あらゆる失敗を繰り返して、、、、
失敗を失敗とも思わない鈍感な感性が身に付いた。
そんな過程が、僕が発する言葉の源泉になっている。
サラッと流して読んでから数年後、再び読んだ何気ない一節の意味に震える。
その時初めて、自分が変わった事に気が付く。
蔵書が増え続けても、問題ないような広い家に住みたい。
と思いながら、僕は狭いこじんまりとしたスペースも好きだ。
明日は、研修のためお休みです。
ではまた。