第15回富士見高原全国八ヶ岳クロスカントリー大会
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今回は長いので、心してお読みください。
昨日は少し早く家を出て、富士見高原まで武者修行に行ってきた。
この6月初旬は、色んな所でレースがある。
記録を狙うメジャーなレースもいいけれど、
登り強化のためにはアップダウンのあるレースが良い。
そこで選んだのが、八ヶ岳のクロスカントリーレース。
全国と名前についてはいるが、かなりのローカルレース。
コースの難易度は相当なもの。
スタートの標高1280mから一気に約210m登り、一気に下る。
手元のGPSログだと1500m越しちゃってるけど…
個人で出る大会は、楽しめるレース、面白いレースを選ぶ。
こんな良い場所で走れるなんて、最高だ。
天気は曇りで、上着が無いと寒いぐらいの天気だった。
山を走るなら、イエローのパンツだって有りだろう!!
と思って買ったランパンをチョイス(実は水着)。
ランシャツとのアンバランス感、罰ゲームでも着ないだろう発色から、
スタート前には誰も近寄って来ない。
「黄色いパンツの変なちょんまげが最前列にいる」
みんなそう思ってたはずだ。
大会は、お祭りなんだから、イエローでもいいじゃないか。
シャカシャカしてて、軽くて動きやすいし、これ。
今は登りの集中強化期間で、その疲労が強く、今日はアップから体の動きが悪かった。
スタート直後の展開にも、着いていくのがやっと。
全然速くないペースなのに、置いてかれそうになる。
いやー、全然余裕なし!!
大丈夫か!?
と思いながら、徐々に先頭との差を詰めて、
トップを行く白シャツの若者の後ろに、1km過ぎからピタリと着いてみた。
ロードやトラックのスピードはありそうな走りだけど、
パワーに欠けるし、特に下りが苦手そうな走り。
折り返しまでの登りで負けても、下りで巻き返せるかな。
そう考えながら、魔の14連コーナーに差し掛かると、トップの走りが一気に重くなった。
こっちは最初から動きが重いので、登りが急激になっても、実はそうスピードは変わらない。
タイミングとしては早いが、勝負をかけてペースを上げてみると、一気に差が開いた。
着けないという事は、余裕が無いという事。
広げられるところで差を広げておこうと、そのままのリズムを押し通した。
激登りのつづら折りを抜けると、傾斜は緩くなり、ウッドチップのコースになる。
走りやすいはずなのに、鉛のように重い脚。
この時点で結構後ろとの差はついていたが、自分の余裕の無さから内心焦っていた。
何せ、ここは長野県である。
長野の市民ランナーのレベルは、全国でもずば抜けて高い。
それも、年々レベルが上がっている。
そう簡単には勝たせてくれないのが長野県だ。
ウッドチップの区間から林道に入ると、その先に折り返しがある。
クロスカントリーというよりも、トレイルレースのような路面。
ガタガタした不整地になったら、不思議と動きが少し軽くなった。
後ろとの差を確認するため、折り返し地点で腕時計のラップを押す。
すれ違った後続の選手とのタイムを倍にすれば、おおよその差が分かる。
前から来たのは「岡谷」と胸に入った、
赤い上下のユニフォームを着たレッドマンだった。
動きが良い。
白シャツの若者を引き離し、颯爽と折り返しに向かっている。
自分との差は、およそ1分!
「岡谷」とは「岡谷さん」ではない。
長野県岡谷市の代表選手に違いない。
岡谷の文字を目にして、小学生の頃所属していた野球チームが、
「ストロング岡谷」というチームと交流があったのを思い出した。
岡谷市内で交流戦をやったり、一緒にスケートしたり、淡水魚水族館に行ったりした思い出がある。
それ以来、僕の中では「岡谷=ストロング」なのである。
それも、レッドマンだ。
黄色いパンツのちょんまげが、レッドマンに追われるという構図。
沿道のスタッフは、目がチカチカしたに違いない。
クネクネしていて、ヘアピンカーブがキツイ下りを、出来るだけ攻めて下る。
1分の差では、下りで一気に巻き返されてもおかしくない。
ゴールまで、必死で逃げた。
何とか総合と部門のトップを死守。
ゴール後、レッドマンと握手。
なんと、僕のブログを読んでくれている方だった。
しかも、以前書いたBROOKS社の「ハイぺリオン」は良いよ、
という記事を読んで、ハイぺリオンを買って、この日のレースでも履いてくれていたのだ。
その2人が、八ヶ岳のローカルレースで共に戦うという…
ご縁に感謝しかない。
レース後に頂いた写真を見ると、スタート後既にレッドマンにロックオンされている。
表彰式はワイワイ和やか。
黄色いパンツのちょんまげで走った事もあって、
ゴール後は随分多くの方に声を掛けてもらった。
その中のひとり、4位に入ったヒルチーさんと、そのお友達。
ヒルチーさんはサーファーでもあるらしい。
トレイルシューズを履いていたので、下りは走りやすかったでしょうと聞いてみると、
「このシューズはナイスだ」という答えが返ってきた。
3回目の参加だそうで、来年もまた会おうと言って別れた。
ブログの読者でもある強いランナーと会えて、
和やかな雰囲気の中で、しんどいコースに鍛えてもらった。
最近、長野県のランナーとの繋がりが少しずつ増えて、
距離や県の境目をあまり感じなくなっている。
中部横断道の拡張、荷物も人も載せても楽に走れる相棒の存在も大きい。
全国を遠征するために買い替えた車は、大活躍してくれている。
走りの快適さ、トルクの強さ、燃費の良さは期待を上回っている。
せっかく富士見高原まで行ったので、
富士見パノラマスキー場のゲレンデを逆走する、
入笠山までのバーティカルコースも走ろうと考えていた。
富士見パノラマは今スズランが見ごろというのも魅力。
しかし、動かない体で押し切ったので、体力の消耗が激しく、入笠山は今回はお預け。
代わりに八ヶ岳リゾートアウトレットで食事、休憩して、帰って来た。
八ヶ岳クロスカントリー大会が、これからも続きますように!!!
来年は大会記録を狙っていきたい。
長々とありがとうございました