深く眠るヤクルト1000
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睡眠時間の確保ができなくなることはあるが、
眠れないということはない。
横になろうとして、横になるまでに寝てしまうくらい、一瞬で眠りに就ける。
気絶に近いくらい。
一瞬で朝が来る。
あー、もう朝か。
という繰り返しで、慌ただしく一日を乗り越えていく。
整体に来ている方から、
「あなた、ヤクルト1000は飲んだことある?」と聞かれたことがある。
確か今年の始め頃だ。
1000どころか、ヤクルトをしばらく飲んでいない。
小さい頃、母の実家で冷蔵庫を開けると、いつもヤクルトがあった。
銀紙みたいな蓋を剥がさず、容器のケツをかじって穴を開け、
そこからチューチュー吸って飲んでいた。
あとは、保育園のおやつで飲んだくらいか。
ヤクルトの売り上げで球団が成り立つのだから、スゴイものだ。
話が逸れた。
「ヤクルト1000を飲むと、寝坊するくらいよく眠れるのよ!」
「試しに飲んでみて!」
という話を、クライアントからされたのだった。
試してみろと言われたら、やるしかない。
ものは試しだ。
ネタ作りにもいいじゃないか。
自己暗示もあるかもしれないし、本当に何か起こるかもしれない。
何も無くても、ヤクルトは美味い。
腸内細菌叢にも良い。
その頃はまだ、一般販売がされておらず、
宅配の契約者だけに売られていたように思う。
それが春からいよいよ、CMも打って販売が始まった。
しかし、スーパーにもドラッグストアにも1000は売っていない。
ヤクルトレディからか、ネット注文で買うしかない。
(恐らくネットでも近隣の営業所からヤクルトレディが届けてくれる。)
しかし、ネットは注文が殺到しているらしく、受付を停止している。
これはもう、営業所直撃しかない。
入り口のガラスに、ヤクルト1000のポスターがデカデカと貼ってある。
これで買えない、なんてことがあるはずがない。
あっさり買えた。
売り上げはヤクルトレディの手柄になるらしく、
丁度営業所に何人か居合わせたレディが、
どーぞどーぞのダチョウ俱楽部状態になった。
1パックが7本入りとは聞いていた。
僕はビールの6本入りのような2列を想像していたので、
7本というとなんて切れの悪いパッケージングなんだと思っていた。
勘違いも甚だしく、実物はまさかの7本1列だった。
単純に毎日1本で、1週間分。
980円。
ボトルがデカい。
毎日、夕飯の後に飲むことにした。
1本目、飲んだ後特に眠くなることはなかった。
でも、翌日の朝、いつもよりも長く寝た感覚があった。
2本目、眠くなるのが早くなった。
起きている時から眠いことは少ないので、何か変化が起きているのを感じた。
翌日も長く寝た感覚があった。
寝る前に水を沢山飲んだので、1度トイレに起きた。
明け方くらいだと思ったら、まだ1時間半しか寝ていなかった。
3本目、本を読むのも諦めるくらいに眠くなった。
しかし、自然な眠さで嫌じゃない。
早く寝るようにもなっている事に気が付いた。
翌朝の感覚は、だいぶ深い海の底から起きてきた感じ。
今まで皿の上で寝ていたのが、深い壺の底で寝てきたとも言える。
何とも不思議な感覚。
当然、昼間の頭も冴えているし、疲労感も圧倒的に少ない。
運転中にちょと眠くなることもない。
リラックスしていながらも、集中しやすくなる。
そういった感覚って、ここしばらくは離れていたかもしれない。
慌ただしく過ぎていく日々の中で、ゆっくり休むのを忘れがち。
休み方すら忘れていたのかもしれない。
4本目以降は、まだこれから。
大きなボトルの慣れ親しんだヤクルトの味だが、中身はスゴイかもしれない。
ちなみに、ヤクルト1000の1000は、
「乳酸菌シロタ株が1000億個」という意味らしい。
ものは試しだ!というのは、やってみる価値がある。