注意力の限界
人間が一度に向ける事のできる注意力には、限りがある。
切り替えが速い人はいても、
本当に同時進行で色んな事が出来る人は、いないということ。
電話しながら運転したら、どちらもこなせてはいても、
片方は上の空になる。
もちろん端末を操作しながらなんてのはもっての外で、
空間認識も状況把握もあったもんじゃない。
見ずにどう運転しようってのか。
スマホ見ながら食べたり、飲んだりしたら、
口の中の感覚は半減する。
そんなこと無いよ!!
っていう人は、半減している事にすら気が付いていない。
体は、周囲の状況に常に自分を調整している。
どう動くかは、考えてやるのではなく、ほぼ無意識に決めている。
その結果がどうであったかも、ほぼタイムラグなく、感覚としてサインが自分に送られる。
このサインを、受け取っているか。
受け取ろうとしているか。
ここにカギがある。
体の調子を崩しやすい人、不調から抜け出せない人は、
まずサインを受け取る感覚に問題がある。
エラーのサインが出ているのに、無視したり、電源落としたり、同じ事をし続ける。
もっとひどい状態になっていくのは、想像に難くない。
体をいい状態に保つというのは、自分の体の感覚に、耳を澄ますこと。
傾けるんじゃなくて、澄ます。
限られた注意力を、ちゃんと体に向けてあげる。
すると、こうすると嫌がるんだなとか、
こっちの方が心地良いなという、方向性が見つかるはず。
それを、毎日やろう。
僕が整体で大事にしているのは、そういう基本的なこと。