気象とランニング
台風情報2017年9月16日 21時50分現在
台風18号は東シナ海を東北東に移動中
- 速さ
- 15km/h
- 中心気圧
- 965hPa
- 最大風速
- 中心付近で35m/s
今現在、ここ静岡県焼津市では、小雨と時々吹く風の音がするくらいで、比較的穏やかな夜を迎えている。
どのような進路を取るにせよ、風水害の無いことを祈るばかりである。
先週の暑さがどこへやら、今日は外は寒いぐらいの気温だった。
整体するにも、クーラーは不要。
ようやくこの時が来たかと、待ちわびていた。
ランナーなら特別な環境でない限り、夏は走れない。
走れないというのは、ペースが緩くなったり、冬と同じペースでもきつく感じるということ。
また、暑さで体調の波があって、それがそのままランニングに響いたりする。
そんな時に人間は不安になりやすいもので、あたかも自分が退歩しているように感じてしまう。
それが、焦りに変わり、自信を無くし、自らのコンディションを測り違うことになる。
手を出さなくてもいいモノに手を出して、坩堝にハマることもある。
そんな場合、気温が30℃を下回ってきた辺りから、急に走れるようになることが多い。
夏に重かった身体が動くようになり、しんどかったペースが楽になり、ペースを上げて距離も踏めるようになる。
単純に、「涼しくなったから」だけでなく、もっと掘り返すと、空気の密度が影響している。
気温上昇による発汗、体温上昇の影響、空気の密度のトリプルパンチが効いているのだ。
「気温が上がる→大気が膨張する→空気の密度が下がる」
空気の密度が下がれば、空気中の酸素濃度に変化が出る。
早い話、暑いだけでちょっと息苦しいのだ。
色んな条件を考慮しながら計算するのは面倒なので数字は割愛するが、この影響は大きい。
10℃の中で走るのと、35℃の走るのでは、空気の密度にかなりの差が出る。
では、暑いのは悪条件なのかというと、必ずしもそうではない。
空気の密度が下がると、空気抵抗が減るので、短距離走は記録が出やすくなる。
練習はともかく、試合は暑ければ暑い程いいのが短距離だ。
言わずもがな、気温が低い時の短距離走は、空気抵抗が増えて記録が出にくい。
涼しくなれば、発汗が減る、体温上昇も抑えられる、空気の密度も上がる。
スプリントでないランニングが、秋になると途端に調子が上がるのはこのためだ。
だから、暑い時に調子が上がらないのは、ある意味自然なことでもある。
悲観することは、少しもない。
刻々と変化し続ける環境の中で、自分をいかにコントロールして、適応するか。
これが出来ると出来ないのでは、ランニングライフに雲泥の差が出る。
月曜の夕方はエコパスタジアムで県の強化記録会。
3000mで8分40秒台出るか!?