楽しみと味わい
同時進行で何かすることは効率が良い。
これは間違いない。
僕らはひとつの時間軸しか生きることができない。
並列する作業は、いわば時間を半分にする(2倍にする)ことができる。
何でもタイパ、コスパの時代。
人生は短い。
とは言うものの、今や死にたくても死ねないくらい医療は手厚い。
短くして終えることもあれば、90歳、100歳だって当たり前の時代だ。
同時進行で何かを進める場合でも、
人間のもつ注意力、集中力のチャンネルは1つしかない。
同時に2つのことは考えることができない。
一見すると並行してやっているように見えても、
それはチャンネルの切り替えを目まぐるしくやっているだけだ。
僕らは、「今」というこの時間にしか生きることができない。
この一瞬にどれだけ意識を置いて、どれだけ感じられるか。
それしか生きる道はないし、それがより良く生きる方法だ。
もったいないと思うのは、何かを待ち続ける生き方だ。
時間が過ぎるのを待ち、何かが変わる事を待ち続ける。
今にしか生きることはできないのに、今を生きていない。
この呼吸、この一口、置かれた状況から、何を鮮明に感じるか。
それを楽しむことができるか。
その生き方が過去になり、未来を作っていく。
僕はそんな生き方をしたいし、そんな生き方を応援したい。