日常にコントラストを
通い慣れた道を通る時には、そこは短く感じ、
初めて通る道は、長く感じる。
子どもの頃の1日は長く、1年も長いのに、
段々と1年が早く感じるのは、通い慣れた道を通るのと同じ原理らしい。
人は繰り返す事で、それに慣れる。
刺激が無くなってくる。
何度も見ているものには、注意力を向けなくてもいい。
あぁ、いつものあれねと。
ある意味、省エネで生きようとする人間の、良くできたメカニズムだ。
体に入る様々な刺激が固定化すると、脳の働きは落ちる。
神経系の働きも落ちる。
全く同じことを繰り返していても、それに慣れると、体の機能は落ちてくる。
キープではないのだ。
これを衰えと言う。
キープするためには、慣れた事と正反対の事をする必要がある。
それが、体にとって最もプラスに働く。
日々の決まった生活習慣、ルーティンは、守り続ける事と、
正反対の事をすることの両方があっていい。
出来ない事、苦手な事、あまりやらない事を、生活のスパイスにする。
整体の施術も、普段動かしていない関節を動かす事で、体の機能を上げている。
自分で動かす事ができる領域と、
動かせない、動いていない領域のコントラスト。
そこに踏み込む事が整体でやる事。
同じ事を繰り返す事、普段と違う事をする事、このバランス。
刺激が入ると、体はフレッシュでいる事ができる。