初めての伴走で感じたこと
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今日は袋井でフルマラソンの伴走。
縁あって、ブラインドランナーの方のサポートをさせて頂く機会を頂いた。
僕も走り始めた頃はフルマラソンはおろか、
ハーフマラソン以上の距離を走ることは考えられなかった。
今ではカラダも慣れてきて、オペした膝も完全に馴染んでいるおかげで、
ペースが速過ぎなければフルマラソンも全く不安感はない。
3時間を切る位のペースなら、いつでも走ることができる。
伴走を務めるには、ブラインドランナーをスタートからゴールまで無事に誘導する責任が伴う。
走力面で不備が無いことは、誘導に集中するためには必須に思えた。
伴走は、今回が初めてだった。
今日は4人で交代しながら伴走ロープを握った。
最初から最後まで1人が伴走で付くのは容易ではない。
伴走をしてみてわかったのは、その役割の難しさである。
道路には様々な段差が存在する。
たった2センチ位の段差も、転倒のきっかけになる。
また、右に曲がる、左に曲がる、下る、登る、他のランナーを避ける、
そういったことをロープを握りながら全て言葉をかけて誘導する。
これがまた、全然うまくいかない。
その状況を的確に言葉で伝えるには、経験と訓練が要る。
例えば、曲がるにしても90度に曲がるのか、
2時の方角に曲がるのかでは言葉のかけ方が変わる。
曲がり始めのタイミングや合図のかけかたも、なかなかベストにいかない。
場合によっては登りながらS字のように曲がっており、段差がある場所もある。
結構なスピードで走り続けるブラインドランナーに、その状況をどう伝えるか。
考える程に咄嗟に言葉が出て来ない。
目が見えていなくても果敢に攻めて走り通す姿を間近で見て、
ブラインドランナーのハートの強さを感じた。
その姿に、多くの他のランナーが驚き、勇気をもらっているようだった。
気が付くと、ブラインドランナーと僕たちの後ろには大勢のランナーが、
張り付くように付いて来ていた。
フルマラソンというものを通して、
人生の今という瞬間を心の底から楽しむ姿に、湧き出るパワーが満ち溢れていた。
伴走は、信頼と気遣い。
今日は本当に貴重な経験をさせて頂いた。
今後また伴走を務める機会には、今日の経験は間違いなく活きる。
それ以上に大事なモノを、肌で感じた半日だった。
伴走に集中していたので、大会の写真はありません。