伸びない英才教育
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英才教育…スポーツにしろ、勉学にしろ、
その道のエリートとなり、生き方の舵取りができるようになるための、いわば訓練です。
あのイチローさんだって英才教育でした。
お父さんが付き添って野球を教えて、世の中では普通ではない普通が、
イチローさんのスタンダードになりました。
チチローさんが植え付けた普通は、世界イチのプレーヤーを生み出しました。
徹底した英才教育、教育訓練は、成功を阻害する要因を排除できる。
ある時は積み上げた量で、またある時は質で、他を圧倒します。
球技に関しては、特に小さい頃からの英才教育は、大きな差を生み出します。
これは、卓球にしても野球にしても、日本人が世界に通用するレベルであることからもわかります。
ただ、ことごとく英才教育が失敗する競技がひとつだけあります。
それが、陸上競技長距離種目。
親が陸上をかじったことがあって、小学校高学年位から走らせる。
他は何もやっていない子ばかりなので、ちょっとやればすぐ差をつけられる。
ここで、勘違いを起こす。
うちの子は、才能があるんじゃないか?
自分には指導力があるんじゃないか?
小学校でトップ、地区でもトップ。
そんな子が、中学生になると伸びが止まる。
身長が伸びて筋力が付くことで、多少タイムが伸びても、他の子から差を縮められ始める。
やがて高校になると、益々伸びなくなる。
中学生の頃の記録を越えられなくなったり、1年から3年まで変わらなかったりする。
走れば故障の繰り返しで、やがて一線を退いていく。
そんな例を、今までいくつも見てきました。
親がしゃしゃり出てくると、ジュニア期の長距離は伸びしろを失います。
何がいけないのか。
ハッキリ言ってしまえば、親の勘違いを植え付けてしまうことです。
かじった程度の知識や経験を、あたかも正しいかのように教え込む。
本で読んだり、聞いた程度のもので指導者面する。
自分がやっていない、やったことないのに、偉そうに教える。
いわば、クックパッド指導者です。
逆に、変な指導を受けずに、
カラダが出来上がってきてから本質的な指導に巡り合えると、その子は大化けします。
伸びしろを奪ってしまうのは、練習の仕方、させ方、植え付ける知識です。
親が余計なことを言うと、間違った方向に迷走していくのが長距離の特徴です。
実は、人間の発達段階と、運動生理学的な観点から、伸びしろを奪う走らせ方があるのです。
走るのに、一体何が必要なのか。
そこを理解していないクックパッド指導者が通用するのは、小学校の運動会まで。
「なにやってんだ!!!」って言われる子供を見て、気の毒に思いました。
もっと自由に走ればいいのに。
芽さえ摘まなきゃ、すぐ強くなるのに。
ちょっとブラックなネタでした。
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