リラックスする技術
高校野球選手権大会も明日が決勝。
甲子園が沸き返るような熱い試合が連日繰り広げられている。
毎試合飛び交うホームラン、長短打に展開が目まぐるしく変わる。
仕事の合間に速報やハイライトを見ては、ハラハラしている。
バッティングに関して言えば、体つきがどうのとか、
パワーがどうのという声もあるけれど、今大会を通して見ると、皆リラックスが上手い。
勝負のかかったここ一番でも、決して力まない選手が多いのだ。
カラダを固まらせないから、スイングスピードが速い。
スイングスピードが速い分、ギリギリまでカラダに引き付けてミートすることができる。
ボール球の見極めも利くから、落ちるボールやタイミングを外すボールに手を出さない。
統計的な数字は確認していないけれど、今大会は例年に比べて三振の数がかなり少ないように感じる。
チャンスでも、緊張してガチガチで、顔がピンチになっている選手は、動きも固まる。
力いっぱいのスイングは、思った程鋭くなく、打ち損じたり空振りになる。
この選手、やるなぁ!
と思う選手は、真剣そのものというより、笑って打席に入っていることが多いのだ。
カラダのどこも固めない、柔らかい動きから始まるスイングは、猛烈に速い。
リラックスして、カラダのどこにも力みを入れないということは、高度な技術だ。
不要な力みを取る事こそが、野球だけでなくスポーツも含めたあらゆる技術における課題と到達点。
ところが、場面や展開によって、力みやすくなったりする。
それに気が付く冷静な目や、良い時を再現するチカラのある選手は、ピンチやチャンスに強い。
また、どう相手を力ませるかのせめぎ合いが、目に見えにくいところで起きているのが高校野球の面白さでもある。
ということを、もう少し早く気が付いていれば、自分も高校時代も大学時代ももっと活躍できただろうに…と悔やむ(笑)
カラダのどこにもチカラを入れずに、日常生活のあらゆる動作をしてみると、呼吸が止まらず滑らかにカラダが動いて、それだけで心地よい。
まずは、どこかが力んでいないか感じながら歩いてみて欲しい。
不要な力みがとれてリラックスできる程に、歩く気持ち良さを感じるはずだ。
あらゆることのリラックス、上手くなりたいなぁ。
明日の甲子園の決勝は、14時試合開始ですよー!!