スピードはどこへ行った?
インターバルトレーニングや、
レペティション、
トライアル、
トラックトレーニング全般を封印して数カ月。
週に1度は!なんて言ってたのに、真逆に振り切った。
すっかりスピードは錆び付き、ロング走は出来ても、
重い脚でペースはそこそこしか上がらない。
そこには意図があって、有酸素の基盤を作ること。
一時的に走れるペースは落ちても、酸素負債を返済できる体にするために、
時間をかけて走るようにしてきた。
周囲はトラックでのトライアルや、
インターバルトレーニングをガンガンやっている。
「いやー、全然ついてけないわ」
「置いてきぼりだわ、どんどん置いてかれるわ」
「もう敵わんわ」
という、焦りを通り越して、
もはや諦めたくなる気持ちを飲み込み、
ニュージーランドの偏屈なおっさんの言う通りに走り込んできた。
思い返してみると、記録を伸ばしたシーズンはおっさんの言うステップに従っていたし、
失敗した時もまた、おっさんの言うステップ通りではなかった。
もっと正確に言うと、たまたまステップに沿っていた時は走れていて、
これで良いと思っていたスケジュールが、ステップから逸れていた。
ベテランが必ずしもプロフェッショナルでないように、
人は経験を重ねると、慣れと流行に埋もれて原理原則を忘れがちだ。
まさに愚の骨頂!
自滅の極致。
走れていた時も、たまたまなので、ステップの踏み方がかなり不完全な状態。
ケーキが焼けても、クリームを塗っていないような…それぐらい不完全。
それでも、ベストタイムを更新していた。
数カ月かけて、有酸素の土台も作ってきたし、
坂を使っての筋力強化も並行してきた。
300mのインターバルも始めはしたが、
まだまだペースも本数も準備段階。
そんな中で、昨日は1km×5本(つなぎ1kmジョグ)の練習会。
疾走区間と休息区間を1:1にする方が、
疾走区間をしっかり走ることができるし、
体に刺激を与える時間を長くとれる。
つなぎを短くして疾走区間で打ち上がると、苦しいだけで効果が無い。
周りのペースには到底ついて行けないが、
つなぎの1kmの間に追いつけばいい、というぐらいの軽い感じで参加した。
なにせ、キロ3分ペースなんぞ、数カ月走っていない。
3分10秒や15秒でも走れるか怪しい。
メンバーみんな強過ぎるし。。。
雨上がりで路面はツルッツルだし。
始める前から、人は言い訳を考える生き物なのである!
出来ない理由とやらない理由。
デモデモ星人。
で、やってみた。
1km×5(つなぎ1kmジョグ)
打ち上がらないように、途中でやめたくならないように、抑えて抑えて、、、
①2’56”
②2’55”
③2’51”
④2’51”
⑤2’46”
あれ?できたぞ。
むしろ、本数こなす程に楽に…
有酸素の基盤づくりの重要性と、
スピードを持続する地力がついてきたことを、改めて確認できた。
そして何よりも、メンバーに恵まれていた。
仲間が居なければ、やろうとも思わなかったし、
このメンバーだからこそできたトレーニングだった。
個性とクセの集合体
ワキの処理ごめんなさい
スイカ美味し!