シューレースの遊び・カラダの遊び
昨日の練習会で、クラブの後輩のシューズの紐を少しだけいじらせてもらった。
いじったのは、テンションだけ。
張らず、緩めずのテンションで、足を包み込む様にする。
着地する時と、遊脚の局面では足の形が変わる。
足の形が変わるだけの「遊び」と「弾力」を持たせておかないと、シューズは足を破壊する凶器に変わる。
マジックテープのサイバーフィットのシューズのシェアが伸びないのも、靴紐の伸縮するというシンプルな機能を持たせることができないからだと思う。
結ばなくていい、ほどけることがない、ガッチリ締まることよりも、着地の度に形の変わる足に応じた弾力があることが大事なのだ。
一般的にシューズはソール(靴底)のクッション性や反発ばかりに注目が集まりがちだが、足を包むアッパーや靴紐はソールより大事と言っても過言ではない。
足が元々持っている機能を奪う紐の締め方をすれば、一発アウト。
故障が故障を呼ぶ。
伸びきった靴紐は、替えるくらいの意識を持っておきたい。
足はセンサーでもあり、受動的に動かされるところ。
固く締められると、センサーの機能も働かなくなる。
シューズの紐を調節した後は、脚のストロークの流れが柔らかくなった。
地面とケンカしなくなったことで、JOGでも足裏を痛がっていたのが嘘のように走っていた。
靴紐を締めるだけ。
そこにも、実はカラダの動きを活かしたり、殺したりするポイントがある。
締めるコツは、締めない事。。。。
最後の締め方もまた、締めない事。。。
遊びが無いと、カラダはすぐ壊れてしまう。
適度な遊びを保ちつつ、生まれ持った可動を維持しているか。
カラダのケアって、ここだと思う。
だから、可動域を広げるとか言ってる指導者やトレーナーは、失格。
履き物って、大事だな。