ここにもマッスルメモリ
最近の長男坊の流行は、魚捕りだ。
じいちゃんに買ってもらったタモと、プラスチックの水槽を持って、田んぼの用水路に出掛ける。
僕も引っ張り出されて、2人で歩く。
僕の住んでいる地区は、昔より減ったとはいえ、まだまだ生き物が居る。
田んぼに水がある間、用水路に水がある間は、子どもにとっては宝探しの場所になる。
川幅は1m程度、水深は深い所で20cm。
たったこれだけの場所に、生き物が棲みついている。
長男も一生懸命にタモですくうのだけれど、魚の方がすばしっこくて、なかなか捕れない。
命が掛かっている魚からすれば、逃げるのにも必死だ。
捕まえるには、瞬発力と魚の習性に応じたタモの使い方が必要になる。
時々タモを借りては、魚を捕まえる。
見せて覚えさせながら、自分も楽しむ。
何度もすくっているうちに、段々と小さな頃に掴んだ感覚が鮮明になってくる。
そして、どんどん捕れる。
自転車の乗り方とか、泳ぎ方のように、体に魚を捕る感覚が刻み込まれているのを感じる。
ヨガのリカ先生の専売特許である「筋肉は想い出、骨はルーツ」という言葉が、頭に浮かんできた。
繰り返し体に覚え込ませたものは、筋肉にしっかりと記憶として残っている。
魚捕りも、いい遊びだな。
唯一残念なのは、長男が大きな魚を怖がること。
メダカはOK、フナやコイの稚魚はOK、10cmのドジョウはOUT。
エビならいいけど、カメに恐れおののく。
多分、スッポン捕ったら、気絶しかねない。
さて、どうやって慣らそうか。
飼育用にどんどん大きな水槽が欲しくなるなぁ。