「安定」という言葉を理解しよう
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「安定」という言葉、日本人が大好きな言葉。
この、安定という言葉の解説を、師匠は初めて会った時にしてくれた。
「安定とは、安く定まるということ」
更に、「落ち着くとは、地に落ちてそこに居着いていることを言う」
24歳の僕には痛烈で、結構刺さった。
刺さり過ぎて、笑うしかなかった。
安く定まった人生でいいのか?
地に落ちた人生でいいのか?
僕が探していた突破口の糸口が見えたと感じた。
昨日は思い切って沢山寝てやろうと、早めに布団に入った。
布団に入ってから、少しだけ本を読むのが習慣。
しばらく前から読んでいる、人間の進化の過程を扱った本の終盤に、衝撃的な言葉が載っていた。
「安定とは、将来性の無いことをいう」
人間にとっての安定とは、時間が経っても、変化しない、進歩しない、進化しないこと。
なんだそうな。
そんなこと、学校教育では少しも教えてくれなかった。
けれども、ドンピシャの、どストライクな解説に、間違いない。
経済学で言う「リスク」とは、「不確実性」のことを指す。
不確実性とは、バラつきのことであって、何かのアクションを取った場合、結果が分かれることを言う。
例えば、「ビルの20階から生身の人間が飛び降りた場合のリスクは?」という場合。
命が助かる確率は、ゼロだ。
世間的には「飛び降りるのは、かなりリスクがある」と言いたいが、
確実に死ぬということがわかっているので「リスクはゼロ」というのが正しい解釈。
安定が約束されるとは、リスクがゼロ。
将来性が無いことが約束された状態…
変化がない、成長しない、進化しない…
受け入れがたいが、これは真っ当な概念だ。
その先に、何も変わったことが無いように選ぶ「安定」なのだから。
将来性があってはいけないのだ。
就く仕事は手段だとしても、人間としては安定してはいけない。
常にアップデートして、常に変わり続けること。
概念も、考え方も、情報も、どんどん更新していくこと。
取り残された人間は、生き残っていけない。
それが、人間という生き物の在り方なのだ。
「安定とは将来性の無いこと」
これを読んだ僕は、胸がザワついて、しばらく寝付けなかった。
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