木島平でランニングキャンプ【2日目AM編】
ランニングキャンプ2日目(4月29日)の振り返り。
2日目は朝練習で、6時15分からポールワークのレクチャー。
前の晩は22時就寝で、5時半に起床。
なんて健康的で、理想的な生活サイクルなのだろう。
これから暑くなる時期に合わせて、普段からもこのサイクルにシフトしたいものだ。
朝の木島平はひんやりとしている。
静岡と比べるとかなり低い気温だった。
冷たい空気でも、風が無ければ嫌じゃない。
密度の濃い空気は、鼻から肺一杯に吸い込むだけでエネルギーが満たされる感じがした。
ポールワークは、初めての経験。
よく見るし、興味もあるが、使い方がわからん!
そう思っていたので、基本的な使い方に触れる事ができてラッキーだった。
思い切り漕いだり、力を込めるわけではなく、一瞬地面を点で押さえるだけで、
登りも下りもすごく楽になる。
軽い力で支えるだけでも、それだけ大きな地面反力が、
運動を助けてくれることを感じるきっかけになった。
いつも朝はコーヒーだけで済ますけれど、
この日だけはアルプで朝食をとった。
多分3年ぶりぐらいの朝食。
前の晩の食事もそうだったけれど、アルプの飯は美味い。
味もバランスも量も、丁度いい。
栄養がどうとかいう小さい話じゃなくて、身も心も満たされるのが分かる。
朝食が済んで、身支度を整えたら、午前中はトレイルセッション。
その前に、シューズの履き方のレクチャー。
ランナーで、時々シューズの紐をギンギンに締め上げている人を見かける。
シュータンが詰まる位に締め上げている事もある。
その締め方をしている人の故障発症率は、相当高く、およそ8割に上る(ムラタ調べ)。
以前から紐の締め方で随分足は楽になるって、伝えられる範囲の人には伝えてきた。
きつく締めると、紐の伸び縮みも殺されてしまうし、足のクッション機能が働かなくなる。
足も壊れるし、その上にある関節、靱帯、筋肉の軟部組織もやられる。
締め過ぎるぐらいなら、緩い方がいい。
さらに、シューズを履く時のセッティングも機能解剖学的で、
直ぐに取り入れられて違いが出る、有効なものを教えて頂いた。
準備を整えて、いざ北竜湖へ。
北信濃三大修験場のひとつ、小菅神社の奥社を目指すトレイルセッション。
登りも下りも、イレギュラーな路面に体をさらす事が、運動学習になる。
脳もあたふたするような刺激を入れる、
運動を体に任せるという感覚を味わうのに、トレイルは持って来いだ。
一体誰が作ったのだろうという道。
標高1000mを越える険しい山の奥に、この奥社!
一体どうやって建てた!?
そこから更に登っていくと、雪じゃ!!
後半は木段を含めた下りのレクチャーも交えて、およそ10kmの道のりを2時間で回った。
特に、下りの体の使い方のセッションでは、
より安全でスムーズに体が動く感覚に触れる事ができた。
体のデザインに組み込まれた機能は、ほんの少しの違いで上がったり、落ちたりする。
前日のゲレンデでのセッションも、午前中のセッションも、
自分の中で「何か」が変わってきているのは分かった。
これまでに染みついてきた自分のクセ、力感、制御感をどれだけ削り落とせるか。
固定観念、先入観、刷り込みを捨てて、まっさらな自分になれるか。
それが、動きに反映されているかどうかは、まだこの時は分からなかった。
2日目PM編に続く