木島平でランニングキャンプ【2日目PM編】
木島平でランニングキャンプレポートも、ようやく最終日。
今日も最後までお付き合い下さい。
走ることは本来誰にも教わらずに、歩くという事の延長線上で身につくもの。
しかし、日本では間違った情報が根付いてしまった事で、走動作を引き金に、
ランニングだけでなく、あらゆるスポーツでの故障、怪我が後を絶たない。
情報が簡単に手に入る、誰でも発信できるようになった反面、
俗説、ウソ、勘違いが広がるスピードも、桁違い。
もっと走る事を楽しめるように、体が心地よく動くことを味わうためには、
体の仕組みに沿った動きを取り戻す事が必要だ。
本質とは何か、体はどうデザインされているのか。
それを少しでも紐解くきっかけになればと思い、木島平へやってきたのだ。
2日目の午前中は、朝のポールワークと、北竜湖からの小菅神社トレイル。
昼食はアルプで、手羽元を煮込んだカレー。
ルーも美味いが、ご飯も美味い!
写真撮っとけば良かった。
合宿所に漂うカレーの香りは、
忘れかけていた、体育会系の記憶を呼び覚ます力がある。
アルプにはカレーの香りがよく似合う。
失礼かな?
こちらは前日の夕飯の風景。
そして、午後はいよいよ、アフター撮影!
この2日間の成果が出るのか、出ないのか!?
出ないのか、出るのか!?
受講者24名の間に流れる、異様な緊張感!!
みんな無口になる(笑)
学生時代の試験を彷彿とさせる緊張感、空気感。
年齢も性別も違うのに、皆が同じ事を感じてる。
ひとりひとり、順番に撮影していく様子を、またみんなで見る。
人の動きを観察すること、その動きのイメージや違いを感じる事も、必要なのだ。
撮られる、見られるって、怖いのね。
自分に向き合うこともまた、怖い。
このランニングキャンプは、自分を直視する機会なのだと気づいた。
一番必要なのに、一番避けがちなやつ。
24人全員が撮り終わったら、全員でビフォーとアフターをチェック。
水口コーチが解説を入れて、良くなった所や課題を明確にしてくれた。
人の動きというのは本当に繊細。
ちょっとした刺激や意識の仕方で、良くも悪くも変化してしまう。
すごく変わった人、変わり始めた人、
前日のゲレンデでは良かったのに、撮影で気合入れ過ぎてカオスになった人、色々。
客観的に見るのがこれほど面白いとは。
水口コーチが何度も言っていた。
「カオスの先に結実がある!」
染みついた癖や感覚、先入観をぐっちゃぐちゃにしてかき回したら、何が残るか。
スクラップアンドビルドで、まずこれまでのモノを一掃、破壊する。
一番必要で、一番出来ない事を、2日間のキャンプで体験する事ができた。
「GWに、木島平でランニングの講習会行ってきました」
で終わりではない。
ランニングキャンプをきっかけに、どう変わっていくかのスタートだ。
実際、木島平から帰ってきて1週間の間にも、
これまでに無かった変化や発見が幾つも出てきた。
それについては、これからまたレポートしていく。
今回のランニングキャンプの中で、
最初から最後までナビゲーターを務めて下さったのが、山田琢也さん。
元プロのクロスカントリースキー選手で、日本を代表するトレイルランナー。
山田さんも水口コーチの指導を受けて、トップクラスになった選手のひとり。
最初から最後まで、至れり尽くせりの運営、ありがとうございました。
全国から集まった24人の参加者と、
コーチ、スタッフで過ごした2日間は、
僕のランニングライフを変える、大きな転換点になるのは間違いない。
どれだけ変われるか。
ここから、ここからがスタートだ!
駿河湾の海辺から4時間かけて行った木島平には、また何度も行く事になるだろう。
みなさん、本当にありがとうございました!!