木島平でランニングキャンプ【1日目PM編】
1泊2日のランニングキャンプ。
シリーズ3本目で、ようやく1日目の午後に到達。
浴びたもの、経験したことを書き出し、言葉にして、文字に起こす作業は、時間も労力も要る。
でも、そのプロセスを経る事で、頭の中がより整理され、アウトプットが出来るようになる。
そのリターンは、計り知れない。
備忘録としてだけではなく、シェアし合う事で、ひとりの経験はみんなの疑似体験になる。
木島平シリーズは、少なくとももう2本は続きます。
気長にお付き合いください。
午前中の講義の後、各々が準備した昼食を食べて、
午後からはいよいよ「ミズグチメソッド」の実技編に入る。
場所はスポーツハイムアルプへ移動。
食堂で少し午前中の復習と補足。
アルプは木島平スキー場のゲレンデサイドに位置する宿。
部活動の合宿でも使われる事が多いらしい。
まずは、受講者それぞれのビフォーチェック。
まっさらな状態で、どんな走りをするのか、どんな動きをするのかを撮影する。
ただ走るだけなのに、見られているというだけで、妙な緊張感が漂う。
受講者それぞれ、皆全く違った動き、クセ、特徴がある。
これが、どう変化していくのか。
期待と不安も入り交じる中、本格的なレクチャーが始まる。
最初は、ゲレンデの登りを走る事から始まった。
外力(地面反力)を受けて、推進力を得る事を体感しやすくするためだ。
進みにくいからこそ、進みやすさを感じやすくなる。
ところが、ゴリゴリのパワー走りで登りを得意としてきた自分にとっては、
脚力に頼らずに登るという事に馴染めず、かなり苦戦した。
外力を受けないとキツイはずの登りが、脚力で登れてしまうせいで、
もっと楽で効率的な動き方が入って来ない。
体が落下する前に脚が出て、着地を待てない。
これを捨て去らないと、ここまで来た意味が無い!!
抜けない癖に、内心結構焦った。
どうにかしようとするほどに、効率的な動きからは遠ざかるという皮肉と矛盾。
下りも登りと動きは同じ。
ただ逆なだけ。
ここでも、積極的に運動に作用しようという力感が出てしまい、苦戦。
自分に染みついたモータープログラムを呪った。
段々変わってきた人の動き、上手い人の動きを目で見て、イメージを取り込む。
本数重ねてきて、終盤には頑固な癖も少し謙虚になった(はず!)。
登って下って、登って下ってを繰り返し、
体に自分を任せる事を経験させて、午後の実技は終了。
楽に動ける事を感じられた割合は15%で、
残りは自分の損している使い方を改めて自覚する時間になった。
ひと汗かいたので、夕食前にみんなで馬曲温泉へ。
何も知らずに来てみたら、雪景色が美しい温泉としては、東日本では一番という話もあるらしい。
お湯は少し熱かったけれど、身に染みる気持ちの良い温泉だった。
アルプに戻ってからは、夕食と懇親会。
写真は撮り忘れたけれど、食事が格別!
素材が生きている、活かされてる料理!
流れで始まった懇親会は、懇親会という名のアフター講義。
より細かく、より突っ込んだ領域でのミズグチメソッドのレクチャー。
これは本当に有難い時間だった。
効率的な動きをするためには、刷り込まれてきた余計なものを削ぎ落として、
紡がれていく体が求める運動を止めない。
本質的な指導に、興奮が収まらなかった。
こんな機会に立ち会えたことは、本当にラッキーだった。
懇親会が終わり、思考も感情もかき回されまくって、カオスな状態で、
クタクタになって時計を見たら、まだ22時前だった。
朝は4時に起きてから、長く濃厚な1日。
こんな1日を過ごす事が出来て、更に22時に寝れるなんて、なんて幸せなんだ。
そう思いながら、目を閉じた途端、2秒で眠りに就いた。
ランニングキャンプ2日目に続く。