疲れてすり減らないためにやめる事
ゴーンさんが逮捕されて、その余波が広がる。
ほとんど潰れかけていた日産自動車を、
再建させた時の手腕は鮮やかで衝撃的だった。
鮮やかというのは表向きの数字であって、
実際には残酷で冷徹な司令官のようだったかもしれない。
しかし、判断力に欠けて動けない組織の空気を、
バッサバッサと切り裂いていく決断力は、
当時の日産自動車には最も必要なものだったのではないだろうか。
企業にしても、僕ら個人事業主にしても、
持続的な発展のためには「労働生産性」を高めなくてはならない。
業績が伸び悩んだり、落ち込んでいる時は、労働生産性が低い時だ。
言葉にすると仰々しいが、内容はすごくシンプル。
同じ時間の中で、どれだけの成果を上げるか。
たったそれだけの事。
1時間の中で、どれだけ魚を釣る事ができるか。
1日の中で、片付けなければならない事を、どれだけできるか。
成果を上げる、効率を上げるとなると、何かを足さないといけない気がしてくる。
健康のために〇〇を食べましょう、みたいな足し算思考はイメージしやすい。
でも、労働生産性を高めるために、まず必要なのは、
無駄の排除、非効率なものをやめること。
妨げになっているもの、足を引っ張るものを廃止する事。
言葉で言うのは簡単。
旧態依然とした組織には、それが大改革のように思える。
同じ時間の中で成果が上がれば、業績は上がる。
これだけ業績が出れば十分というラインが確保できれば、
仕事をする時間を短くも出来る。
日本人は低い労働生産性を、働く時間の長さでカバーしてきた。
長く沢山働いた人間ほど、偉いみたいな。
でも、通常3時間掛かるものを、1時間で終わらせた方がずっと偉い。
さっさと片付けて、定時に帰る方が、残業するよりも偉い。
長く時間掛かっちゃってるのは、処理能力が低いということだ。
疲れは溜まる、余計な気遣いで緊張もする。
そうして働く程に、色んな判断力が麻痺してくる。
同じことを、いち早く終わらせるには、どうしたら良いか。
「集中力の高い時間に、集中力の必要な仕事をする」
朝書けば15分で書けるこのブログも、夜なら3倍掛かる。
夜なら成果は3分の1。
脳が疲れている時は、ミスも多いし、非効率になりがち。
自己改革のためには、やめる事を決めよう。