いきなりブリッジ
今でこそ自由に動ける体になっているが、
僕の体は手負いの箇所だらけで、実はボロボロだ。
骨折箇所は数知れず、手術もしている。
断裂した大腿直筋は、10年経っても切れたまま(多分一生くっつかなない)。
辛うじて残されている腱でつながっているだけで、風前の灯火だ。
腰椎も疲労骨折していて、その後遺症で下背部の可動性が少ない。
古傷で不安定な部分は補強しつつ、固着してしまう所は動かしながら、
工夫しながら体を使うことで、全く痛みや不調の無い状態を保っている。
下背部の可動性については、いつか復活させたいと思いながら、
生活や競技の上で不具合もないので、そのままにしてきた。
どれくらい動かないかというと、
背中を反れないので、ブリッジが全くできないぐらいだ。
この間、階段のトレーニングを終えた直後、
膝に手をついてゼーゼー言いながら息をしていた時、
なぜか体を反らせたい衝動に駆られた。
苦しくて立っているのもやっとなのに、
そこをこらえて立ったまま、全力で反ってみた。
サンシャイン池崎が反るように、後ろが見えるくらい反った。
ひっくり返りそうになって上体を戻すと、信じられないくらいに、
呼吸がしやすくなった。
それと同時に、背骨が自由に動く感覚と、
下背部の氷が解けるような感覚が出てきた。
まさかと思い、家に返ってからブリッジをしてみると、普通にできた。
楽勝にできた。
肩も滑らかに動いて、首も動く、骨盤周りの動きも良くなった。
何年もブリッジが出来ない体だったのに、
息苦しさから解放されるために、
本能的に「ここを動かせ!」という指令が出たのかもしれない。
人は追いつめられると、思いもよらない力を発揮することがある。
反れるようになったので、眠っていた背骨周りの筋肉や、
背骨の関節を開発してみたいと思う。
焼津市・藤枝市の整体「からだ工房らくだ」
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