知らない世界を知ることで

書き残す形はそれぞれでも、ランニングのトレーニング記録は、ここ10年位全て記録してある。
振り返ってみると、タイムが出ている時は出すべくして出し、タイムが出ない時はそれなりの取り組みしかできていない。
やった事が全てそのまま出る。
才能に頼れないのがマラソンだ。
日誌をめくると、何年も前のたった一日の練習の光景が蘇ってくる。
数字の羅列と、一言書いてあるだけで十分だ。
何年分かをペラペラめくると、20代前半の頃の自分のトレーニング内容が、いかに身にならないものであったかを痛感する。
付け焼き刃みたいな練習ばかりだった。
今現在に比べると、質は4分の1以下。
量は3分の1以下。
今も弱いが、当時はもっと甘ったれた貧弱野郎だったのだ。
なぜそんなに弱かったかというと、見えている世界があまりに狭すぎたから。
狭い世界で生きていて、狭い世界観しか無くて、いつも程々で評価してもらえる。
本当にちっちゃなものを、プライドにして生きていた。
それが変わり始めたのは、整体に出会ってから。
見えている世界が変わり出して、考え方もどんどん変わっていった。
消防署を退職してからは、もっとそれが変わった。
想像が出来ない位に、ぶっ飛んだ人達が、世界には沢山いることを知った。
とことんやらないと、行きたい所には行けないし、何も成果は出ないことも知った。
走ることも、広い視点で考えるようになり、取り組み方はガラリと変わった。
今思うと、20代半ば頃は、本当に小さな自己満な練習で、身にはなっていなかった。
慣れ親しんだ環境から、知らない世界へ出て行くこと。
まだ見ぬ世界へ、足を踏み込むこと。
そこで、自分の小ささと甘さを、痛い程に知る。
あと何回、打ちひしがれるだろうか。
打ちひしがれ続けると、打たれることが面白くなってくる。
打たれまくって、変わり続けよう。
変わらないということは、劣化する、退化していることを意味している。
練習日誌を開いて、今よりももっと小さな自分が居て、恥ずかしくなった。
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