凝視の地獄
文明が発展しているかは、僕にはわからない。
発展する程に環境を壊し、人を壊し、混沌とした世を作る。
同時に、人間が進化しているかも、甚だ怪しい。
超高齢化、糖尿病、がん、高血圧、アレルギー、精神疾患、そして身体機能低下。
便利になる程、人がダメになっていく。
このことに、警鐘を鳴らす程に、煙たがられる。
利益の追求のために、排除されてゆく。
本当のことに気がつけば、モノの多くは売れなくなる。
薬の多くだって売れなくなる。
それでは困る人達が、国民を食い物にしている。
大事なことは、からだに聞く。
僕は整体師だから、このことを特に大切にしている。
からだの声が聴けなければ、答えにはたどり着けない。
情報化社会になってから、日本人の情報処理能力が落ちた。
情報が溢れる程に、自分の力で、自分の頭で取捨選択し、判断し、行動する力が落ちた。
考えなくても、検索すればいい。
見たい情報だけを見る。
検索エンジンが、脳の役目をしているからである。
使わなければ、機能が落ちる、やがて機能も失われるのが、地球上の不変の法則。
スマホの画面、タブレットの画面、パソコンの画面。
そこを凝視する程に、生きる世界は狭くなる。
見えるものが少なくなる、自分の頭は自分のものでなくなっていく。
大事なのは、手と足を動かすことだ。
頭だけで生きようとするから、凝視の地獄から抜け出せなくなっていく。
しかも、凝視の地獄に落ちると、そのことにさえ気が付かない。
どこかに魔法の杖があって、自分を救ってくれることはない。
ネット上にそんなものは落ちていない。
自分の足を使って、自分の手を使って、頭を動かすこと。
見える景色を変える方法は、それしかない。
どこかの誰かが、何とかしてくれるとか、
いずれは、、、だとか、そのいつかは永遠に来ない。
頭で考えようとするな。
手と足を動かして答えを見つけろ。
その時に、脳は最も活発に働いて、ベストな答えを導いてくれる。