一貫性の法則
「明日の学び舎」という猛毒かつ強壮作用のある書籍をプレゼントして頂き、
スキマ時間を利用しながら読み進めている。
500ページ以上にわたる超大作であり、
更に内容が詰め込まれているので噛み砕くのに時間が掛かる。
舞台は小学校の課外体育という授業ドラマだ。
一節に「run」と「runner」に関する記述がある。
ランナーと聞けば、そのまま走る人を思い浮かべることが多いかもしれない。
野球はランナーをいかに進めるかを攻防するゲームであるし、
ここ何年かのランニングブーム(この言葉は好きではない)でランニング人口は増えた。
しかしながら、走ることの行動面ばかりが取りざたされ、
その意味や哲学的な価値と、生き方に関わる根本的な所はあまり目が向けられない。
「run」には走るの他に以下の意味がある。
・急ぐ
・逃げる
・競走する
・動きまわる
・動かす
・経営する
・危険を冒す
・継続する
・感情が起こる
・一貫している
「run」という言葉は「自分の意思と行動を貫き続けること」にまとめることができる。
そして「runner」は「言動を貫く人」「生き方に一貫性がある」と言える。
当ったり前のことなのに、目先のことに捉われて右往左往したり、
何を貫くのか分からなくなって自分を見失ったりするオトナ達。
ビジネスマン向けのセミナーや、自己啓発系の本のほとんどは、
そんな迷える子羊達をターゲットにしている。
悩めるオトナの問題は「貫く意思」を探そうとすることにあるのだけれど、
そんなものは世界中どこを探しても無い。
どこを探しても無いのに探し続けるから、段々と精神世界に入ったり、
モノで解決しようとする。
残念なことに、整体院業界、治療院業界にもそういった迷えるオトナが多い。
どんよりした空気感と、負のオーラが漂っているので付き合いたくない。
整体施術には、一つ一つのアプローチに方向性と一貫性が要る。
整体で何をするのか、この施術は何のためにするのか。
その目的と手段に、ズレが無い事。
ここをいつも見直していかないと、えらいことになる。
今朝はこの辺で。
またね。