NOと言えるオトナになろう
日本人はNOが言えない。
NOと言うことが、悪のような風潮がある。
右へならえの軍国主義は、未だに根強い。
風通しの良い企業ならまだしも、大きな組織や官公庁には、
発言や主張する人間は求められていない。
駒になる頭数、言う事を聞く兵隊が欲しがられる。
NOと言う個人の主張、個人の権利なんて認めない。
「お前に発言権なんて無いよ」
特に若手に対して、ベテラン勢は無意識のレベルでそう考えている。
しかし、そんな体質も通用しない時代になってきた。
新陳代謝の無い組織、風通しの悪い組織は、人材育成ができない。
いい人材が育たないと、いい仕事は出来ない。
いい仕事をしていない会社には、人材が集まらない。
どんどんサービスの質が落ちて行き、負のスパイラルが加速していく。
不祥事だってバンバン起こる。
少子高齢化が進む中で、
それ以上に経営者達は「働き手はどこへ行った?」と首を傾げる。
働き手は減ってはいるが、居ないわけではない。
魅力の無い職場にはとっくに見切りをつけて、自分を活かせる場所へ流れている。
ボーっとしている間に、時代はどんどん変わっている。
NOと言うからには、その先に「主張」があるはずである。
自分で考えて、意見を持って、時に問題点や改善点を主張して実行する。
その繰り返しのサイクルのスピードが結果につながっていく。
当たり前の、このシンプルな法則を守る事が、あらゆる事柄の成功法則の全て。
誰しも、NOと言いたい気持ちと主張を持っている。
ただそれは、言ってはいけないと思っていたり、抑圧されているだけだ。
自分の思いを押さえこんで、時に自分にウソをついて仕事をしていると、
やがて人は病気になる。
家族にも周囲にも迷惑が掛かり、精神安定剤や睡眠薬で人格が壊れていく。
いい歳になったなら、NOを言えるオトナになろう。
しかしまぁ、NOを言われると、自分の人格を否定されたと思うオトナも多い。
議論に慣れていないせいで、意見を聴くこと、意見を言われることに拒否反応を示す。
実は「ゆとり世代」よりも上の年代は、その傾向が著しく強い。
その年代から、舵取りを渡されるまで待つのか?
人生は、あなたが思っている以上に短い。
バンバンNOを出して、議論して、問題点も改善点も洗い出す。
主張できる人間しか、革命を起こす事はできない。
自分の生き方にも、世の中にも革命を起こそう。
あなたの頭に浮かぶ思いは、あなただけの「価値」なのだから。