奈良マラソン2018(前編)

ベストタイム更新はならずとも、失速しない会心の走りをしたい!!
と臨んだ奈良マラソン2018。
日本一キツイとも言われるコースは、
「平城宮跡をはじめ、奈良が世界に誇る数々のロケーションをコースに採り入れ、
マラソンを通してスポーツの振興を図るとともに奈良の魅力を存分に伝えていきます」
と大会HPには記されている。
コースの特徴は「終わらないアップダウン」
平地すら無いと言われる通り、
ゴールの陸上競技場以外は全て起伏のあるコースだった。
ポイントは
① 17キロ過ぎ 急な登り
② 20キロ過ぎ 急な下り
③ 28キロ過ぎ 急な登り
④ 32キロ過ぎ 急な下り
25km付近では中村先生が応援に来てくれているので、
そこまで絶対に潰れるわけにいかない。
特に28km過ぎからの急な登りは、
奈良マラソンの名物で、殺人的なパンチ力があるらしい。
ただでさえ、距離と舗装路に弱い自分は、
前半で飛ばしていったら、確実に後半で潰れる。
前半で突っ込めるだけ突っ込んで、20km位で力尽き、
ゴールまではゾンビ状態で辿り着くのが、僕のいつものマラソン。
会心の走りをするためには、ゾンビになってはいけない。
前半で死んだように息を潜めて、後半に息を吹き返して動き出す、
キョンシーにならなくてはいけないのだ!!
抑えて、抑えて、余裕があっても絶対にペースを上げない。
そう決めて、走り出した。
スタート時の気温は5℃くらいだったと思う。
風も結構吹いていて、寒かった。
ペースはキロ4分を少し切る位で進んでいく。
このペースだと、女子の招待選手にも、一般参加のランナーにもバンバン抜かれていく。
しかし、そこは我慢。
先に行ってもらって、後半で巻き返すのだから、気にしてはいけない。
5km通過19’22”
10km通過38’54”(19’29”)
15km通過58’25”(19’31”)
このペースだと息も全く乱れず、まるで歩いているぐらいに余裕がある。
15kmからはなだらかに登りが始まり、17kmから18km過ぎまで急な坂が続く。
20km通過1:18’37”(20’12”)
息も苦しくないし、脚も全然余裕。
にも関わらず、15km位からお腹がギュルギュル言って、
僕のお尻をノックする音が大きくなってきた。
治まるのか、治まらないのか!?
出来る事ならトイレには行きたくないが、
20km位から益々雲行きが怪しくなってきた。
走りながらランパンの紐をほどき、手袋を外し、
ついに中間地点(21.0975km)の100m位手前のトイレに、ピットイン!!!
お腹は全く痛くなかったが、ギュルギュル言っていただけあって、
出てきたものはほとんど液状だった(汚くてすみません)。
朝食べたものが、全く消化吸収されずに全部出てきた(ゴメンネ)。
最小限のロスタイムに抑えたが、
ピットインの間に随分と順位を落としたらしい。
中間地点の通過1:23’56”
この通過タイムだと、ゴールはざっくり2時間48分台(キロ4分ペース)
前半で4分を少し切って刻んできたのに、トイレの間にほぼ平均4分にまで落ちてしまった。
ここからどれだけ追い上げられるか!?
トイレ休憩で随分と身軽になり、息を吹き返して坂を下っていた時、
さっきのギュルギュルが、
とんでもない意味を示しているのだと気づく事になる。
後編に続く!!