奈良マラソン2018(後編)

シリーズでお届けしている奈良の旅。
いざ、奈良マラソンへ!!(前日編)
奈良マラソン2018(前編)
奈良マラソン2018(中編)
思いがけず長くなり、後編を急遽中編として更新しました。
今日はいよいよ後編。
果たして、無事にゴールまでたどり着けるのか!?
それでは、どうぞ。
25kmの通過は1:38’51”(20’14”)←トイレ休憩込み
まだまだ元気!脚にもきていない!
ベストタイムを出した時の静岡マラソンの通過1:27’28”と比べると、
今回の奈良はいかに抑えて進んできたか分かる。
後半のアップダウンを、いかに攻略するかが、
奈良マラソンで快走するキーポイント。
前半が速くても、後半で撃沈したらレースにならない。
後半で勝負するためにも、エネルギー切れ、ガス欠だけはどうしても避けたい!!
ピットイン事件により、口からケツの先まで、消化器官が全くの中空状態の自分。
何も食べずに走り出して、25kmまでやってきたことになる。
25kmまで、おおよその消費エネルギーは1675㎉。
これは全て、前日までに体に蓄えてあった糖(グリコーゲン)と、体脂肪から捻出している。
ペースを抑えている分、体脂肪から捻り出している割合が多いと思われるが、
実際にはグリコーゲンも並行して消費されているので、
低血糖で失速する可能性はかなり高い。
頼みの綱は、25.4km地点のぜんざいステーション!!
この坂の先に折り返し地点があり、そこに特設給食所がある。
甘いものが好き、しかもあんこ好きの自分にとって、
この切羽詰まった状態でのぜんざいは、命の水に等しい。
ぜんざいは目の前だー!!!
と鼻息も荒く、坂なのにペースアップして建物をくぐった時、
自分の想像とは違った光景に、一瞬頭が真っ白になった。
ぜんざいが無い!!!
!( ゚Д゚)!
折り返しのドでかいコーンはあるが、ぜんざいのテーブルが無いのである。
そんなはずない!
とよく周りを見た所、折り返し地点から奥のスペースに、
湯気が上がる器の並んだ、ぜんざいステーションを発見した。
あったあった!!!
折り返し地点はロータリーのようになっていて、
ぜんざいを食べるランナーで渋滞が起こらないように、
奥まった所にテーブルを置いて、手前にスペースを確保して設置されていた。
大会実行委員の、行き届いた配慮である。
しかし、折り返しのコーンから、そのテーブルまでが、だいぶ遠い!!!
遠すぎる!!!!
既にピットインしてタイムロスしている自分に、
そこまで行って食べて、戻って来るまでのロスは、かなりの痛手になる。
どうする!?
どうすんだ!?
一瞬で脳内がミキサーで混ぜられたぐらい、超高速で葛藤が起きた。
そこで瞬間的に下した判断は、
「ぜんざい食べずに、そのまま通過する」だった。
ぬぅあぁー!!!!
俺のぜんざいがー!!!
という叫びが、響き渡ったとか、渡らなかったとか。
まだ勝負の真っ只中だ。
これ以上のロスはいけない。
しかし、この先でもし何か食べる事ができても、
消化吸収してエネルギーとして使えるのは、ゴールしてからの時間帯。
ぜんざいをスルーしたということは、
前日に彩華ラーメンで摂ったエネルギーと、体脂肪だけで、
ゴールまで進まなければならないという事になる。
超高速の葛藤の中で、一瞬で肚をくくった。
ここからは、運動生理学を越えた領域での戦いになる。
残り17km、約1200㎉をひねり出せるか。
燃やせるグリコーゲンが、どれだけ残っているか分からない。
でも、自分を信じて進むしかない。
はい。
昨日の25km地点から、進みませんでしたね。
明日はゴールまで行く!はず。
つづく!!