衝撃のまかない整体
7月の末位の出来事だったと思う。
月に7回富士山に登り、朝練も欠かさず、階段トレーニングで肉体改造を試みていた。
仕事も詰め詰めで、寝る時以外はずっと動いていた。
体も結構疲れていて、実家に寄った時に15分位寝るつもりで横になった。
その時、母親がうつ伏せになれと言うので、何が始まるかと思ったら、
体の辛い所を弛めたり動きをつけて、調整してくれた。
これまで生きてきて、母親がそんなことをしてくれたのは初めてだった。
これがまた、ズバズバ効いて、死にかけていた体が一気に蘇ったようだった。
某回復整体グループの意味不明で高額な施術よりも、
自称焼津口コミナンバーワンの整体院と称した整骨院(接骨院)の施術よりも、断然効く施術だった。
そのまま即戦力で実践デビューできるくらいの力量。
それも、2980円のもみほぐしではなく、ちゃんと整体になっていたのだ。
母親曰く、父親(僕からしたら祖父)に子どもの頃教えられたのだと言う。
早い話、祖父は自分の子に芸を仕込んで、ボディケアをさせていたのだ。
多分、お礼にお小遣いくらいはもらっていたと思う。
(今思うと、僕も祖父に仕込まれた記憶がある)
母親はウン十年ぶりに整体をしたはずだが、その技のキレは全く鈍っていなかった。
保健師の母親は、看護師の資格も持っている(看護師資格が無いと保健師になれない)。
随分昔とはいえ、解剖学も含めた基礎医学は修了している。
筋肉の走行や関節の構造は頭に入っているので、狙って触れることが出来たわけだ。
これには本当に驚いた。
富士登山競走(7/27)と富士登山駅伝(8/5)の連戦を乗り越えることができたのは、
母親のまかない整体がかなり効いたと思っている。
この時に、施術の重要なヒントにも気が付くことができた。
受け手になると、得るものが沢山ある。
思いがけない所で、とんでもない拾いものをした出来事だった。